猫絵の殿様―領主のフォークロア

猫絵の殿様―領主のフォークロア

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784642074889
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C1021

内容説明

江戸時代、「呪術者」の殿様がいた。新田岩松氏が描いた猫絵は鼠を追い払うとされ、幕末に、人々がその劇威を求めて集まるなか、殿様は彼らを糾合して倒幕運動に立ち上がる。時代の地殻変動を分析し、近世社会を再考。

目次

1 年中行事からみた領主と農民(岩松氏の支配と下田嶋村;年中行事の諸儀礼 ほか)
2 村の事件簿(領主・家臣・百姓;さまざまな事件)
3 殿様と「呪術」(領主の祭祀機能;在地の信仰習俗とのつながり)
4 貴種の血節と権威(由緒・出入りの人々;武家屋敷への駆込み ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぷっしー

2
近世の在地領主であった岩松氏(新田氏)の活動を主に日記を通じて読みといている本。従来のような農民支配像ではなく、人々の依頼を受けて揮号や描いた,猫や大黒天の絵を下付したり、雨乞いや厄除、争議の仲裁を行っていたりと、近世領主の意外な側面が見られる一冊。2010/04/03

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