出版社内容情報
近世社会における働く人々の多様なすがた。百姓や町人のほかにも、道具所有を基本とする職人身分と、労働力販売者=「日用」層が存在した。農業とともに富の生産を担う職人、様々な職業に従事する日雇いの人々。マネジメントにあたる親方。そこに形成される仲間の特質はなにか。近世の身分制にどう位置づけられるか。その実態を活写しつつ考える。,
内容説明
近世の富の生産をささえる職人、それから切り離された、さまざまな職業に従う日雇いの人々。マネジメントにあたる親方。そこに形成される仲間の特質はなにか。働く人々の実態を活写しながら、近世の身分制を考える。
目次
職人・親方・仲間
鋳物師―辻村鋳物師と真継家
杣工
金掘り
浦請負人―漁業経営と水主の確保
中間
相撲年寄―興行と身分
非人―近世大坂の非人とその由緒