歴史文化ライブラリー<br> 天下統一とシルバーラッシュ―銀と戦国の流通革命

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天下統一とシルバーラッシュ―銀と戦国の流通革命

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  • サイズ B6判/ページ数 216p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642058049
  • NDC分類 210.47
  • Cコード C0320

出版社内容情報

十六世紀前半の石(いわ)見(み)銀山の発見と開発は、日本経済はもとより、世界史上の東アジア貿易や国際関係にどのような影響を与えたのか。銀の支配と流通の視点から、毛利・大友氏ら西国大名の貿易・外交や、織豊政権の物流など政治・経済の変化を活写する。戦国乱世から徳川政権誕生へと続く“天下取り”の時代を、激動する東アジア世界の中に位置づける。

内容説明

十六世紀前半の石見銀山の開発を契機に日本経済や東アジア貿易、国際関係は激変した。銀の支配と流通から、西国大名の貿易や織豊政権の物流などを活写。戦国から天下統一へ激動する日本を、東アジア世界に位置づける。

目次

シルバーラッシュと東アジア世界―プロローグ
石見銀山の発見と開発―一五二〇年代~四〇年代(石見銀山の発見と開発;日本銀の海外流出;中国商人・ヨーロッパ人の日本進出)
戦国大名と銀―一五五〇年代~八〇年代前半(東アジア世界の動きと銀の国内流通;大名権力と銀;西国大名の外交・貿易;織田信長と金銀・米)
豊臣政権と銀―一五八〇年代後半~九〇年代(豊臣政権の誕生と物流・貿易の変化;天下人と大名;第一次朝鮮出兵と講和・休戦期;第二次朝鮮出兵と政権末期の情勢)
徳川政権の誕生と銀―エピローグ

著者等紹介

本多博之[ホンダヒロユキ]
1960年、広島市に生まれる。1989年、広島大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。福岡市博物館学芸員・安田女子大学助教授・県立広島大学助教授等を経て、広島大学大学院文学研究科教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nagoyan

20
優。石見銀山の開発には、深く「国際商業資本」が関わっていた。毛利氏は兵站、家臣統制に銀を利用。信長は軍需(硝石)を貿易で購入するため当時今日に流通し始めていた金銀に注目。豊臣政権は、経済を求心的流通構造に編成。鉱山の把握と外国貿易の直轄化に進む。高額決済手段の普及によって、軍事機構改革、装備現代化、兵站の整備が容易になり、これによって進んだ統一事業が、また流通機構の整備、編成替えをさらに促進する。この先に、侵略戦争があったのは不幸だが。新しい知見。一国主義的あるいはマルクス的な、信長改革の理解から進む。2022/07/31

パトラッシュ

12
権力を握るにはカネが要る。特に旧来の支配者を打倒した新たな権力者は。石見や生野の銀がなかったら、毛利氏の中国地方における覇権確立や豊臣政権の基盤構築はもっと遅れて歴史は大きく変わっていただろう。国内に銀が流通したからこそ、諸大名は海外貿易を行って火薬や贅沢品を輸入し得たのだから。戦国日本が世界有数の銀産地たり得たのは歴史の奇跡であり、単なる領地の奪い合いではなく経済を握るのが国を治める基礎だと理解した信長、秀吉、家康が天下人になれたのは当然だった。江戸の太平への道は、いくさではなく銀で舗装されていたのだ。2020/02/21

bapaksejahtera

8
室町末から徳川初期までの銀採掘史や、金銀米穀が通貨機能果していく歴史変動を、海賊行為を含む貿易・流通史を絡めて描く。権力は貴金属鉱山は接収するのが原則だろう。我が国では長く運上金を通じた間接収奪が続き、徳川政権になって初めて直接支配を果す。倭寇や東南アジアとの貿易、明が朝貢国からは銀を求めたことから朝鮮が銀生産を秘匿し、更に精錬技術の流出を禁じたことなど貴重な知識が得られる。金銀に通貨の東西差があったのは西日本の先進性に基づくことは了解するが、金銀の金属としての特質の相違について論及が足らぬ気がする。2020/03/30

アメヲトコ

6
石見銀山の発見に始まる流通構造の変容から戦国時代を捉え直す論考。前半の国際的なダイナミズムの話は非常に面白かったですが、後半部は国内の貨幣政策の話がメインになって、期待していたほど話が広がらなかったという印象も。2015/10/02

うしうし

5
石見銀山の開発に端を発する銀の国内流通や海外貿易に必要な貿易貨幣としての銀の役割を概説した書籍。個人的には肥後の相良氏が領内の銀鉱山開発に尽力していたことや豊後大友氏に関して、肥前平戸から豊前門司または長門赤間関を経て、豊後府内または臼杵に至る航路が存在した(「中書家久公御上京日記」・・島津家久が平戸で見物した唐船に豊後殿に進上する虎の子4疋が乗せられていた。p85)ことを指摘した記述も興味深かった。2016/05/04

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