歴史文化ライブラリー
ある文人代官の幕末日記―林鶴梁の日常

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642056830
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0320

内容説明

夏目漱石など明治・大正期の若者を魅了した幕末の文人官僚・林鶴梁。十九年に及ぶ日記からその暮らしぶりを描く。家族を慈しみ、誠実に職務を果たす日々。幕府への忠節と新時代への思い。激動の時代と人間像が浮かぶ。

目次

日記が語る文人幕吏の人生―プロローグ
江戸と甲府の生活(江戸の勤めと甲府への出向;文人幕吏日々の暮らし)
幕領代官の時代(遠州中泉代官;代官の日常;災害と救援活動;欧州寒河江の代官)
時代の波(幕末史の影)
文人林鶴梁、その生涯(鶴梁の文章と書画の趣味;西洋への関心;林鶴梁の一生とその人間関係)
林鶴梁日記について―エピローグ

著者等紹介

保田晴男[ヤスダハルオ]
1935年、神奈川県に生まれる。1958年、法政大学文学部日本文学科卒業。元、神奈川県立公文書館嘱託(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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wang

1
幕末の下級官吏の生活をつまびらかにしている。地方代官としての活動は特に興味深い。治安のよくなかった地で村方との癒着を断ち、東海大地震・南海大地震と相次ぐ天災に際し、迅速に対応し後の災害に備えて備蓄米をするなどの善政は行政官として優秀さを示している。さらに攘夷海防論を通じて維新の立役者や疑獄の主役達との交わりは興味深い。2012/06/08

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