内容説明
夏目漱石など明治・大正期の若者を魅了した幕末の文人官僚・林鶴梁。十九年に及ぶ日記からその暮らしぶりを描く。家族を慈しみ、誠実に職務を果たす日々。幕府への忠節と新時代への思い。激動の時代と人間像が浮かぶ。
目次
日記が語る文人幕吏の人生―プロローグ
江戸と甲府の生活(江戸の勤めと甲府への出向;文人幕吏日々の暮らし)
幕領代官の時代(遠州中泉代官;代官の日常;災害と救援活動;欧州寒河江の代官)
時代の波(幕末史の影)
文人林鶴梁、その生涯(鶴梁の文章と書画の趣味;西洋への関心;林鶴梁の一生とその人間関係)
林鶴梁日記について―エピローグ
著者等紹介
保田晴男[ヤスダハルオ]
1935年、神奈川県に生まれる。1958年、法政大学文学部日本文学科卒業。元、神奈川県立公文書館嘱託(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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