内容説明
明治になって公園はなぜ造られたのか。治安や伝染病予防のための街角の公園や、上野公園・皇居外苑など、パレードや博覧会が行われた国民統合の装置としての公園…。帝都東京の都市計画を探り、近代の公園を考える。
目次
装置としての公園―プロローグ
帝都の構想と公園(公園制度の誕生と市区改正;都市の肺臓論と公園 ほか)
都市計画の中の公園(明治二十一年東京市区改正委員会;衛生行政の展開 ほか)
国家的催事と公園―上野公園(博覧会と上野;天皇のパフォーマンスと上野公園)
帝都の儀礼と公園―皇居外苑(国家儀礼のための広場;国家の公園と群集)
公園計画論の系譜(公園の現在;公園の計画論と公共性)
パラドクスを抱えた公園―エピローグ
著者等紹介
小野良平[オノリョウヘイ]
1962年、栃木県に生まれる。1989年、東京大学大学院農学系研究科修了。株式会社日建設計勤務を経て現在、東京大学大学院助教授(農学生命科学研究科)
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