近世武家社会の形成と構造

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近世武家社会の形成と構造

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  • サイズ A5判/ページ数 341,/高さ 23cm
  • 商品コード 9784642033565
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C3021

出版社内容情報

従来、領主または行政官僚としての視点から論じられてきた近世の武家を、軍事的な役割の面からその実像に迫る注目の書。『雑兵物語』『家忠日記』など多くの史料を読み解き、武家の家臣団が擬制的な「家」の論理によって編成されながら、個々の武家が主従関係を超えて自律的な「家」を形成していたことを指摘、近世史研究に新たな地平を切り開く。〈主な目次〉序章=近世における武家の俸禄と階層/1=近世における軍制の特質の武家(『雑兵物語』に見る近世の軍制と武家奉公人/いわゆる「慶安軍役令」の一考察/近世前期秋田藩の軍事体制)/2=幕臣団の形成に見る軍制と「家」(近世初期武川衆の知行と軍役/初期徳川氏の知行宛行と大番衆/家光政権成立期の幕臣団)/3=大名家臣団形成の諸相(近世前期における佐倉堀田氏家臣団の展開と牢人/忍藩阿部氏家臣団の形成)/終章=近世武家社会の「家」と軍制/あとがき/索引

内容説明

従来、領主または行政官僚としての面が強調されてきた近世の武家を、軍事的な役割から分析。擬制的な「家」の論理から編成された武家が、主従関係を超えた「家」を持っていたことを解明。近世武家社会の実像に迫る。

目次

序章 近世における武家の俸禄と階層
第1章 近世における軍制の特質と武家(『雑兵物語』に見る近世の軍制と武家奉公人;いわゆる「慶安軍役令」の一考察;近世前期秋田藩の軍事体制)
第2章 幕臣団の形成に見る軍制と「家」(近世初期武川衆の知行と軍役;初期徳川氏の知行宛行と大番衆;家光政権成立期の幕臣団)
第3章 大名家臣団形成の諸相(近世前期における佐倉堀田氏家臣団の展開と牢人;忍藩阿部氏家臣団の形成)
終章 近世武家社会の「家」と軍制