有斐閣選書
21世紀家族へ―家族の戦後体制の見かた・超えかた (第3版)

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784641280915
  • NDC分類 361.63
  • Cコード C1336

内容説明

初版から10年、晩婚化は進み、出生率はさらに低下した。日本の家族は何が変わり、何が変わらなかったのか。現在の家族像を捉えるため、長文の序文を書き下ろし、データを全面的に更新した。山川菊栄婦人問題研究奨励賞受賞。

目次

プロローグ 二〇世紀家族からの出発
1 女は昔から主婦だったか
2 家事と主婦の誕生
3 二人っ子革命
4 核家族化の真相
5 家族の戦後体制
6 ウーマンリブと家族解体
7 ニューファミリーの思秋期
8 親はだめになったか
9 双系化と家のゆくえ
10 個人を単位とする社会へ
エピローグ 二一世紀家族へ

著者等紹介

落合恵美子[オチアイエミコ]
1958年東京生まれ。1980年東京大学文学部卒業。1987年東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。兵庫県家庭問題研究所主任研究員、同志社女子大学専任講師、「人口史と社会構造史研究のためのケンブリッジ・グループ」客員研究員、国際日本文化研究センター助教授を経て、現在、京都大学大学院文学研究科教授。『21世紀家族へ―家族の戦後体制の見かた・超えかた』で山川菊栄婦人問題研究奨励賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

23
日本の家族、特に女性(妻)がどのように変遷してきたのかを考察した本です。家族の戦後体制をキーワードとし、「近代家族」という概念は歴史的・時代的限定された概念であり、主婦が大衆化されたのも、戦後に入ってからの労働市場の在り方と深く関わり合っているのだということを学ぶことができました。家族の在り方や家事労働の在り方など、今の現象があたりまえに捉えがちですが、しっかりと分析し、疑ってみることが大切なんだと思いました。最後に「個人を単位とする社会へ」問題提起されていますが、深まりきれていなかったという印象でした。2015/09/10

扉のこちら側

7
初読。2012/08/24

しふぉん

6
大学図書館での借り本。 私たちが家族といわれて想像するのは実は伝統的な形ではなく、「家族の戦後体制」である。これまで「文化的特徴」「昔はよかった。今の若者は…」と思いこまれていたものも実は人口学などの観点から見れば論理的な原因があり、説明がつく。これからは人それぞれ多様なライフコースが出現し、個人が単位の社会になっていく。2014/11/23

入江

5
「戦後日本の家族変動論」としてよく引用されるので、読みました。戦後に女性が社会進出したのではない、戦後女性は家庭に入った! 衝撃のデータから始まります。出生率の問題へも切り込み、国家の存在基盤のために問題視しているだけだと切り捨てます。煽られてはならない、と。クールな家族変動論でした。2017/07/08

nranjen

4
近年日本の女性の生き方と家族のあり方の変遷が非常に分かりやすく論じられている。そもそも子どもって、家族って、主婦って?今当たり前なことは本当に当たり前なの、という問いかけが素晴らしい。引用されている文献も面白そうである。2016/04/05

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