目次
序 社会思想史の課題
1 ルネサンスと宗教改革
2 神学的世界像から近代的世界像へ
3 市民的統治理論の形成
4 文明史観の諸相
5 19世紀思想の出発点
6 国民国家の形成とデモクラシー
7 歴史・社会・国家
8 20世紀の社会主義
9 デモクラシー・「ファシズム」・大衆社会
10 超近代への道
11 現代思想の視点(サルトル;アルチュセール;ミシェル・フーコー)
感想・レビュー
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3
アンリ・アルヴォン『アナーキズム』に続き、再び「入門書というのはロクでもない」という目に遭わされた。3人による共著で、木崎喜代治の担当章は比較的良質なのだが、あとの2人、阪上孝・筒井清忠の担当部分がグダグダで、手に余る執筆をやっつけ仕事でこなした観が見え見えである。「数こそは啓蒙的理性のカノンである」等々、およそ「入門的概説書」の用語とは程遠い。構造主義という言葉を正面から章題に掲げるのを避けているのは力量の及ばなさを自覚してのことだろう。ルソー、ソレル、デュルケーム、サルトル、フーコーらの解説もひどい。2016/07/22