出版社内容情報
立憲の原則を講究する「国法学」。違憲審査革命ともよばれる状況にあるいま,そこで焦点とされるのは,憲法の掲げる諸権利を裁判の方法によって法的に確保するということである――。現代の碩学がものす,待望の論攷。
目次
第1部 人権の思想史と実定法――「国」法学と「人」権
第1章 コトバとしての人権
第1節 広義の人権と狭義の「人」権
第2節 歴史のなかの人権
第2章 「人」権の可能性と困難性
第1節 「人」権――個人が解放されることの意味
第2節 「人」権――個人が放出されることの意味
第3節 「人」権と文化の多元性
第2部 実定法の保障する基本権
第1章 権利の諸類型
第2章 基本権論の言説空間
第3章 いくつかの今日的問題―二項対比のなかで考える
第4章 人権の宣言から裁判による基本権保障へ
第5章 基本権保障の国際化
内容説明
立憲の原則を議論する「国法学」において、いまなによりも問題となるのは、憲法と条約に掲げる諸権利を、裁判の方法によって法的に確保する可能性である―透徹した比較研究のまなざしで見すえる、立憲主義の意味。
目次
第1部 人権の思想史と実定法―「国」法学と「人」権(コトバとしての人権;「人」権の可能性と困難性)
第2部 実定法の保障する基本権(権利の諸類型;基本権論の言説空間;いくつかの今日的問題―二項対比のなかで考える;人権の宣言から裁判による基本権保障へ;基本権保障の「国際化」)
著者等紹介
樋口陽一[ヒグチヨウイチ]
1934年仙台生まれ、1957年東北大学法学部卒業。東北大学法学部教授、東京大学法学部教授などを経て現職、早稲田大学法学部教授・日本学士院会員
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