内容説明
実存する薬草が魔女の正体の鍵だった。隠された真実とは…。
目次
第1章 魔女と薬草(空飛ぶ軟膏;魔女の軟膏)
第2章 魔女と魔除け(魔除け草;薬草を摘む曜日)
第3章 魔法の薬草(薬草の魔力;媚薬)
第4章 「賢い女」の薬草(「賢い女」と魔女;聖母マリアと薬草 ほか)
著者等紹介
西村佑子[ニシムラユウコ]
早稲田大学大学院修士課程修了。現在、青山学院、成蹊大学、東海大学でドイツ文化やドイツ語を担当。モアビートプロモーションの「ドイツセミナー」講師。毎年、講師として魔女街道ツアーに同行。これまでに「グリム童話の魔女たち」展(栃木県石橋町グリムの館)を2回、企画・監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
70
魔女の作った空飛ぶ軟膏の妖しげなレシピから始まり、ドキドキ読みました。トリカブトなどの明らかな毒草や、ケシ、大麻など麻薬類以外にも園芸植物として身近なエンジェルストランペットやクリスマスローズも登場し、その歴史を知ることができて面白かったです。現代でも作りやすそうな媚薬が紹介されているのは遊び心を感じて楽しいです。ドイツでハーブがよく使われているのは知っていたけど(授乳中にドイツのハーブティーを飲んでいた)こうして魔女と「賢い女」の歴史を系統だてて読めてよかったです。2019/07/31
田氏
25
なぜ山と渓谷社から魔女の本が?と思ったが、そこはやはりヤマケイ、これは魔女にまつわる歴史と文化からみた植物図鑑のような本である。登場する植物は、魔女といえば、のヒヨスにベラドンナ、ケシ、マンドラゴラ…。いかにもな毒草ばかりでなく、ウイキョウ(フェンネル)やセイヨウノコギリソウ(ヤロウ)にコリアンダーなど、おなじみのハーブも登場する。それにしても林でよく見かけるクルマバソウがクマリンを含むとは。桜餅のあの香りがするのだろうか。こんど嗅いでみよう。えーと、魔女。魔女ね。それよりも香草に興味を引かれてしまって。2019/09/03
Rie
20
知ってる草花や薬剤名。薬草って短かなものだったのね。薬にもなり毒にもなる。発見して利用して今にも繋がるもの…。空飛ぶ魔女の軟膏から始まった魔女レシピ。媚薬がほしい。なぁんてね。2015/06/13
はる
18
図書館本。山の中の育ちなもので、子どものころの傷薬はヨモギだったのを思い出した。ウルシには近づかぬように。虫に刺されたらドクダミを。ドクゼリは摘まぬように。スイセンには気をつけよ!と結構誰彼となく教えてくれたものだった。ついでに、食べられそうな木の実は食べてみるという悪い癖もついて今に至る。魔女にはなってない。ただの食いしん坊だ。独逸の魔女の薬草の本。図版がたくさんあって◎2016/06/05
tario
16
案外薬草は身近なものだしそれを扱っていた魔女もそうなのかなあと。夢が壊れる感じもあるけど空飛ぶ魔法の正体が軟膏にあったのは驚きだし読めてよかった。2015/07/09