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内容説明
押し寄せる近代化と開発の波の中でヒマラヤの辺境はどこへ向かうのかラダックに学ぶ環境と地域社会の未来。
目次
第1部 伝統(リトル・チベット;大地とともに生きる;医者とシャーマン ほか)
第2部 変化(西洋の到来;火星からの人びと;この世はお金で回る ほか)
第3部 ラダックに学ぶ(物事に黒白はつけられない;「開発」のごまかし;カウンター・ディベロップメント ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおにし
11
著者はスウェーデン人の言語人類学者で1975年よりラダック語を研究するためにラダックへ入り、秘境の地から開放により観光地へ変貌していくラダックを現地で体験した数少ない西洋人の一人である。過酷な地で伝統的な共生生活を守り続けてきたラダック人の生活が、近代化の名のもとに破壊され人々の心まですさんでいく様子が克明に描かれている。先進国に住む我々が過去に失ってしまった大切なものが、今まさにラダックでも失われつつある現実について本書からいろいろ考えさせられた。「懐かしい未来」というタイトルの持つ意味も深いと思う。2013/01/17
niki
3
『彼らは貧しい国を助けるには、その国の産物を購入するのが一番だと信じ込む傾向があるが、第三世界の農村の地域共同体が西洋の市場に向けてコーヒー、ココア、米を生産するよりも、自給や地元の市場向けの生産を行う方が、長期的には幸福になることに理解が及ばない』私も理解していなかったひとり。 ラダックの生活文化が物語のように描写される。そして海外から資本主義が入り込んで来て、若者を中心に思考が変わり町も変わってしまう様子が描かれている。その状況を筆者は黙認しない。彼女の理論はわかりやすく、知恵で溢れている。2023/02/04
nori
3
I travelled Ladakh around 1980s where some of Tibetans was already Muslim. I agree with authors ideas. However, as I am polytheism believer, I may point out that she did misunderstanding of Buddhism practice, which are often found in monotheism people. 2013/05/14
かなこ
1
ラダックの人々の幸福度や自己肯定感は、その宗教観などによるものというよりも、経済規模などの影響によるものが大きい、という記述が印象的だった。2021/06/20
おなす
0
これです!これです! 幸せの秘訣。2008/11/03