内容説明
第38回日本エッセイストクラブ賞受賞のエッセイスト澤口さんが書き下ろす、たまみワールド「昆虫楽園」。「なぜ、子どもは虫が好きなのか?」「なぜ自然・生き物が大切なのか?」「虫たちの本当の姿とは」を心優しい文章で綴ったエッセイ。子どもを持つ母親やこれから幼児教育に携わろうとする人の必読書。
目次
第1章 楽園の扉(雑草の庭のセレモニー;星降る夜に ほか)
第2章 楽園を行き交う人々(耳を澄ます子ども;心に野原を持つ家族 ほか)
第3章 虫と人を結ぶもの(あなたは虫が好きですか?;女らしさと小さないのち ほか)
第4章 楽園への切符(子どもから伝えられる力;お母さんにできること ほか)
著者等紹介
澤口たまみ[サワグチタマミ]
1960年、岩手県盛岡市生まれ。エッセイスト、絵本作家。岩手大学農学部で、応用昆虫学を専攻する。1990年、初めてのエッセイ集『虫のつぶやき聞こえたよ』(白水社)で、第38回日本エッセイストクラブ賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダグラスまま
5
虫なりきりエッセイから始まり、着いていけるかな…と不安になったけどほとんど最初だけでした。短大で教授をされている先生のエッセイです。定期的に開催してる親子虫観察イベントその後の話が面白い。自然は機能美、造形美から見ても偉大な先生。親は優し目で観察の機会を与えてあげればよい。なるほどなぁ。「カマキリが共食いをしたあと、頭がもげたあとも半日くらい生きる」というのは知らなかったしびっくりした。虫は身体中から空気を取り込む、首から上の機能は人間とは全く違うからとりあえず生きられる、という理由を聞いて深く納得した。2016/08/28
yamakujira
0
昆虫の魅力を語るエッセイだけれど、学術的な文章ではない。なんだか幻想的で、ほんわかとしたぬくもりが伝わり、著者の昆虫を見るまなざしを思う。 (★★★☆☆)
okumixi
0
「生きる」ことが「幸運」で、「死ぬ」ことは「運命」!2009/07/04