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垂直の記憶―岩と雪の7章

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784635140058
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0075

内容説明

初めて、自らのクライミングの半生を振り返り、激しい登攀への思いと未来への夢を綴った再起への物語。

目次

第1章 八〇〇〇メートルの教訓―ブロード・ピーク
第2章 ソロ・クライミングの蘇生―メラ・ピーク西壁とアマ・ダブラム西壁
第3章 ソロの新境地―チョ・オユー南西壁
第4章 ビッグウォール―レディーズ・フィンガー南壁
第5章 死の恐怖―マカルー西壁とマナスル北西壁
第6章 夢の実現―K2南南東リブ
第7章 生還―ギャチュン・カン北壁

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

127
素晴らしいノンフィクション。世界有数のクライマー山野井氏が自ら綴った登山記録。ヒマラヤの8000m峰、標高差2000mを超える岩壁。単独或いは少人数、しかも無酸素で困難なバリエーションルートを制覇する。メラピーク、チョ・オユー、そして沢木耕太郎の「凍」にも記されたギャチュン・カンからの奇跡の生還。近年マスメディアとタイアップして「冒険の共有」と称する登山もあるが、それとは一線を画する登山。そう、彼の登山は「共有」などできない。3000mのアルプスしか知らない私には想像もできない世界の登山なのだ。★★★★★2018/09/18

ichi

28
【図書館本】山野井さんの2002年のギャチュン・カン(7952m)登頂までの軌跡。ギャチュン・カンを登頂後、夫婦で雪崩に遭い、両手・足の凍傷で切断となってしまいます。それでもリハビリをし、再度アルピニストの夢を諦めない姿に自分自身も小さな事ですぐ投げ出さず、何事にも挑戦しなければ…と勇気をもらえました。2016/09/20

kubottar

19
自分は自分の人生において何をやりたいのか?何をやるために生まれてきたのか?その答えを見つけ、自分の進む道をそれに導けた人は運も良いし幸せなんだな。しかし、常に“死”を隣に置いて山を登るなど、とてもマネはできない。どうやら私は普通の日帰り登山くらいしか興味はないようだ。自分にとって命を賭けてもいいものに出会える人間になりたいな。2012/06/17

きりこ

15
田部井淳子さんお薦めの一冊。実録物としては加藤文太郎さんの「単独行」以来。山野井さんの登攀への思いは文太郎さんと少し似ているかな。新しいルートを目差すチャレンジ精神には力強いものを感じ、素晴らしいクライマーだと思った。輝かしい登頂もあれば敗退という英断もあった。何度も過酷な状況に置かれるが冷静に行動できたから生還し、次に繋げることができたのだと思う。ギャチュン・カンでの絶望的な局面で奇跡のような生還を果たしたのは妙子さんのお蔭ですね。山野井さんは妙子さんという理想的なパートナーに恵まれて幸せそうだった。 2013/02/05

usanosuke

13
本書は、ソロクライマー山野井泰史が記した1991年から2002年までのヒマラヤ登攀記である。著者は15歳の時に社会人の山岳会に入会し、それからというもの、次々と難関の壁に単独で挑み続けている。2002年のギャチュン・カン北壁登攀時には度重なる雪崩に遭い、凍傷で手足の指を失ってしまったが、今もクライマーとしての熱意を失っていない。彼の山への想い、執着心はどこからくるのか。計画段階では死を恐れないが、いざ山を前にすれば死を恐怖するという。マカルー西壁に挑んだときは登攀前に恐怖と不安で悩み続ける様子(続く)⇒2014/11/23

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