内容説明
日本に自生するスミレを網羅。ロングから超アップまで1100枚あまりの写真とわかりやすい解説で徹底紹介。
目次
地上茎がある(花は黄色;花は白で中心が黄色;花は白または紫色)
地上茎がない(花柱の上部はふくらんでカマキリの頭のような形になる;花柱の上部はカギ形に曲がる)
交雑種(オオバキスミレの仲間の見分け方;タカネスミレの仲間の見分け方;ニョイスミレの変種の見分け方 ほか)
著者等紹介
いがりまさし[イガリマサシ]
1960年愛知県豊橋市生まれ。関西学院大学文学部美学科中退。故冨成忠夫氏の植物写真に出会い、植物写真を志す。的確な図鑑写真のほか、情感あふれる植物写真にも定評がある
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感想・レビュー
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KAZOO
6
日本にこんなにたくさんのスミレがあるとは思いませんでした。多くの写真でもって説明してくれていますが、普段は目につかないような感じで小さな花なのでこれからは少し注意をしながら探していこうと思っています。2013/10/27
misui
5
同定にあたってまず地上茎の有無を確認すること。あと生活史では閉鎖花と開放花の使い分けが面白い。さほどエネルギーを使わない閉鎖花で自家受粉して数を増やし、開放花の他家受粉で多様性を確保している。2015/04/16
tibiyuri
4
野山でスミレを見かけ、同定しようと手に取ったのが最初。花だけ撮っても同定は難しい。ではどうすれば良いか、ということが細かく記されている。図鑑としての使用にとどまらない。著者の、野花(ここではスミレだが)に対する愛に溢れている。これは図書館で借りるのではなく、ずっと手元に置いておくべき本。2012/05/31
えすてい
3
ハンディタイプだけど掲載されてる種類は極めて多いスミレ百科事典。
こざる
3
スミレマニアなら誰でも持っている、なのか、これを読んだがためにスミレマニアになってしまうのか、まあどちらでもいいがそういう本。個々の品種の解説はもちろん、「タチツボスミレの仲間の見分け方(3)-日本海側編」等々、同定のポイントを押さえた解説が見事。北海道から沖縄まで、全国に自生しているスミレが100種類弱と程よいため、百名山同様ノルマ達成型の趣味を誘発するので注意が必要。