内容説明
春の林の下をおおうカタクリの花。山間に甘い香りをただよわせるヤマユリの花。夕闇に浮かび上がるカラスウリのレース模様。ときにあでやかに、ときに甘く、色とりどりに咲きみだれる花たち。花はなぜ咲くのでしょうか?美の結晶ともいえる花が開くとき、命をつなぐ壮大なドラマの幕が開きます。「タネ」「葉っぱ」と続く植物3部作の完結編。
目次
1 花いろいろ(花の色香;花の形さまざま;集まって咲く花;いつ咲くか)
2 花はだれのために咲く?(お仲人さんの仕事ぶり;花からのお礼;虫と花のだましあい)
3 動物を操る花たちの戦略(パーティ派?デート派?;パーティを開く花;好みのポリネータとデートする花;闇夜の使者;動物に送粉を頼らないハナ)
4 植物の性さまざま(自家受粉する花たち;他殖のためのしくみ;自殖を避けるいっそう巧妙なしくみ;クローンタンポポの知恵;性転換する植物;花から実へ、実からタネへ)
著者等紹介
鷲谷いづみ[ワシタニイズミ]
1950年東京生まれ。理学博士。筑波大学を経て、東京大学大学院教授(農学生命科学研究科)。植物の生活史の進化や生態系の保全について研究しながら、各地の環境保全や環境教育の活動などにも提言している
埴沙萠[ハニシャボウ]
1931年生まれ大分県出身。作家でシャボテン研究家の龍膽寺雄に師事。東京農業大学に沙漠植物研究室を創設。企画設計を担当した伊豆大室山シャボテン公園の完成後、山口県大島郡に移り住んでシャボテンの研究生活を送る。68年より大分で植物の生態写真家として活動をはじめ、現在は群馬県北部に移り住んで植物の撮影を続けている
田中肇[タナカハジメ]
1933年東京生まれ。1960年代より花と昆虫の受粉システムを明らかにする花生態学に取り組み、日本におけるこの分野のさきがけとなった。1999年10月には日本花粉学会の第1回学術賞、2000年4月には第34回吉川英治文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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