内容説明
「共和政」をキーワードに「東」の視点からヨーロッパとは何かを問う。
目次
序 近世ヨーロッパの東と西―共和政の理念と現実
1 君主・貴族と共和政―東ヨーロッパ(人文主義と共和政―ポーランドから考える;「王国の王冠」「王国の共同体」「王国の身体」―ハンガリーのレスプブリカ再考;王冠・貴族と国制―セルビア・ボスニアを中心に ほか)
2 共和政の理念と現実―西ヨーロッパ1(アリストテレスが結ぶヨーロッパ―ポリティアからレスプブリカへ;想像のレスプブリカ―フィレンツェにおける共和政理念と現実;現実を後追いする理念―オランダ共和国の場合)
3 帝国・王国と共和政―西ヨーロッパ2(「近世的都市共和主義」の展開と終息―神聖ローマ帝国とアーバン・ベルト地帯のはざまから;イングランドのレスプブリカ理念と議会;フランスの「レピュブリック」理念)
結 前近代と近代のレスプブリカ―ポーランドからヨーロッパの国制観念をかいまみる
著者等紹介
小倉欣一[オグラキンイチ]
1937年生まれ。早稲田大学文学学術院教授
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