レンズが撮らえた幕末日本の城―永久保存版

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  • サイズ B5判/ページ数 254p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784634150362
  • NDC分類 521.82
  • Cコード C0021

内容説明

幕末の秘蔵写真で甦る往時の城。近年、各地で見つかった新発見の古写真を一挙掲載。134城、720点の写真で紹介。

目次

五稜郭―北海道
松前城―北海道
弘前城―青森県
七戸城―青森県
盛岡城―岩手県
仙台城―宮城県
久保田城―秋田県
横手城―秋田県
山形城―山形県
新庄城―山形県〔ほか〕

著者等紹介

小沢健志[オザワタケシ]
大正14年(1925)生まれ。東京国立文化財研究所技官、九州産業大学大学院教授などを経て現在、日本写真協会名誉顧問、日本写真芸術学会名誉会長。東京都歴史文化財団理事1990年に日本写真協会賞功労賞を受賞

三浦正幸[ミウラマサユキ]
昭和29年(1954)名古屋市の生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、工学博士・一級建築士、広島大学大学院文学部研究科教授。専門は日本建築史および文化財学。天守や城郭建築の復元的研究、社寺建築の調査研究などを行う。諏訪原城・名古屋城・岡山城・赤穂城・津和野城・松山城・河後森城・宇和島城・能島城などの国史跡整備委員会委員を兼任。岡崎城東隅櫓・浜松城天守門・高根城井楼ほか・吉川元春館跡台所などの復元建築を設計

來本雅之[クルモトマサユキ]
昭和40年(1965)彦根市の生まれ。広島大学大学院工学研究科博士課程後期単位取得退学。中世仏堂及び城下町形成について研究。公益財団法人文化財建造物保存技術協会勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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saga

46
本書の写真充実度に比べ何と廉価なことか! 北海道から沖縄までの134城を取り上げた写真集は永久保存版に相応しい。城郭とは天守だけでは当然なく、濠や門・櫓、御殿や侍屋敷が立ち並んでいるのが本来の姿なのだと、当然のことに思い至る。そのような城が日本に一つもないことは悲しいことだ。火災を含めた災害、明治の廃城令、第二次世界大戦と、木造建築の城郭にとっては経年による腐朽以上の試練だ。主を失い住む者のいなくなった建物は傷みが早くなるが城とて例外ではなく、剥がれ落ちた白漆喰、崩れ落ちた瓦屋根等の写真もたいそう悲しい。2017/01/03

さくらさくら

40
幕末〜昭和初期(戦災前)までの日本の城の写真が載っている。一番古いのは元治元年(1864年)に遡る。明治初期の写真ではかなり荒れ果てた城が多く、城の維持困難さがよくわかる。会津若松城の天守は戊辰戦争の激しさをリアルに感じた。明治維新以降に失われた天守で写真が残っているのは29城。ワクワクしたし過去から現在は繋がっているのだなぁと思った本だ。2020/08/30

ASnowyHeron

24
歴史に翻弄されて失われた物がどれだけ多いことか。崩れた石垣でも堀でも、もっと見てみたい。2016/09/08

Gummo

22
幕末から昭和初期にかけて撮られた134城の写真集。大判で見やすく、写真の数も豊富。ここに写っている建物の多くが今はもう存在しない。「取り壊された」「戦災によって焼失した」というキャプションの繰り返しに悲しい気持ちになってくるが、かつての威風堂々とした勇壮な姿を偲びつつ、しばし幕末へとタイムスリップ。仙台城大手門、名古屋城天守、岡山城天守、広島城天守、熊本城天守、首里城正殿など、今はなき国宝(級)の建物群は圧巻の一言。讃岐高松城天守など近年発見された写真が掲載されているのも嬉しい。まさに永久保存版の1冊。2013/05/30

雨巫女。@新潮部

12
《私-図書館》今、史上最大に、壊れた熊本城。私の知らない頃の城や石垣を見たくて読んだ。しかし、戊辰戦争後の会津城がすごかった。2016/07/14

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