転換期を読む<br> 向井豊昭傑作集―飛ぶくしゃみ

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向井豊昭傑作集―飛ぶくしゃみ

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784624934422
  • NDC分類 918.68
  • Cコード C0393

出版社内容情報



向井 豊昭[ムカイ トヨアキ]
著・文・その他

岡和田 晃[オカワダ アキラ]
編集

内容説明

人と人とを隔て、差別と抑圧を産み出す「境界」。その解体を目論み、死の直前までゲリラ的な執筆活動を持続した反骨の作家、向井豊昭(1933~2008)。40年を越える執筆歴をもちながら、長らく黙殺されてきたその仕事を、若き文芸評論家・岡和田晃が、「近代・アイヌ・エスペラント」を軸に精選した傑作集。解説と詳細な年譜を付す。

著者等紹介

向井豊昭[ムカイトヨアキ]
1933年東京都生まれ。祖父は詩人の向井夷希微(いきび)。東京大空襲を経て、下北半島の川内町(現むつ市)に疎開、中学卒業後は鉱山で働きながら青森県立大湊高等学校定時制川内分校に通う。鉱山労働で結核となり、長い療養生活を経た後、玉川大学文学部通信課程で教員免許を取得し、北海道日高地方の小学校で25年間勤務した後、上京。1966年、手書きの私家版で発表した「うた詠み」が「文學界」に転載され、注目を集めた。上京後の1996年、「BARABARA」で第12回早稲田文学新人賞を受賞、高齢ながら反骨の「マイナー文学」の作家として注目を集める

岡和田晃[オカワダアキラ]
1981年北海道生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒業。批評家、ライター。日本SF作家クラブ会員。2010年、「「世界内戦」とわずかな希望伊藤計劃『虐殺器官』へ向き合うために」で第5回日本SF評論賞優秀賞を受賞。晩年の向井豊昭と交流があり、作家の没後は遺稿の自費出版や向井文学についての講演を実施するなど、積極的に再評価を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチアカデミー

15
1966年の「うた詠み」はアイヌの子どもを担任した教師による私小説。政治的理想と目の前の現実の狭間での苦悩が静かに綴られた、素直に良い小説。だが続く1968年「耳のない独唱」で作風が変化する。複数の視点人物によるポリフォニックな作品となり、最後に所収された2006年、2007年の2作品に至っては破天荒極まりない。特に、575のリズムを拒む女の子の私語りで、♪や〽が挿入されるリズミカル(!?)な作品であり、かつ大逆事件が入り交じる「ヤパーペジ チセパーペコペ イタヤバイ」が凄い。種々の境界に生きた作家。2015/04/13

zumi

10
......誰? そう思ったら是非。多和田葉子や中上健次が好きなら、多分ハマる作家だと思う。アイヌの問題に、これほど切り込める人はそういない。「うた詠み」、これは素晴らしい! 内容は結構マズイにもかかわらず、引き込まれる。「耳のない独唱」にも通ずるのだが、とにかくアイヌの人々にある種の「愛しさ」を交えて描いていると感じられた。ただ、やっぱり反骨の作家。いいよ、この力強い感じ! 「新説国境論」は「境界」を壊すというより「ぶち壊す」! エスペラントも題材にし、「言葉と音」の新たな境地をも切り開いた一作。2014/03/09

Cell 44

5
向井豊昭の初期作品やエッセイ、翻訳が読める貴重な一冊。既刊三冊はいずれも笑いながら読んだが(本書の表題作にも笑いはキーワードの一つとして出てくるが)、本書の前半に示されるアイヌ問題への著者の姿勢などを見ると、単なるパンクなジジイでは済まされない、タダモノならぬジジイの姿が見えてくる。2014/03/12

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