出版社内容情報
〔ギリシア・アルシーヴ〕ギリシアはあらゆる文化・芸術の巨大な貯蔵庫である。ミュラーはそこからメディアやオイディプスを召還し、現代の息吹きを与える。ギリシア改作6篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
またの名
7
「離してよ、ときた。でもお前の体は別のセリフを吐いてるぞw 自分の共産主義的命令を聞いてない」と展開する革命劇が成人向け風。理想実現に燃える最中にも我欲と肉欲が下賤に絡み合う人間の世は一体どこで、間違ったのか。現実と呼ばれる悪夢に辿り着いた歴史の進行を巻き戻す劇作家は、オデュッセウスという名の自分自身にも自分がオデュッセウスだと信じ込ませるほどの嘘つき等が英雄として人類史の夜明けを切り拓いた古代ギリシャ悲劇まで遡行する。文明の起源を記す原初のプログラムを書き換えれば別の歴史が再起動し得ると言うかのように。2019/07/06
のほほんなかえるさん
0
古典と現代に境界線などありはしない。線を引いくのはいつも人間だ。なんてね。2012/02/14
STO
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セメント2022/06/17
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- 和書
- なぜ日本は行き詰ったか