「名著」から読み解く日本社会史―古代から現代まで

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「名著」から読み解く日本社会史―古代から現代まで

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784623081288
  • NDC分類 210.031
  • Cコード C3021

出版社内容情報

古代から現代までの14冊の名著を紹介、現代社会に活きる「知」を総覧。歴史学研究の軌跡から、日本社会を思索する前近代から近代初頭までの日本社会史を取り上げた「名著」を幅広く紹介。書籍が生み出された時代背景や作者について、また作者の方法論の特徴などを説明し、日本社会史、日本社会思想史を概観する。「名著」を読むことを通じて、現代の日本社会を歴史学的視点でより深くとらえる視座を提供するとともに、最新の歴史学の研究動向についても紹介する。

はしがき――「名著」とは何か 


 第1部 日本社会史の名著――古代篇

第1章 日本人はどこから来たのか?――『騎馬民族国家』 江上波夫
 1 江上波夫とは
 2 本書の背景――戦前の考古学からの出発
 3 『騎馬民族国家』の世界
 4 本書の影響

第2章 日本古来の思想って何?――『火山列島の思想』 益田勝実
 1 益田勝実とは
 2 本書の背景――国語教育からの出発
 3 『火山列島の思想』の世界
 4 本書の影響

第3章 「夢にも固有の歴史があった」のか?――『古代人と夢』 西郷信綱
 1 西郷信綱とは
 2 本書の背景――「社会史」の影響
 3 『古代人と夢』の世界
 4 本書の影響


 第2部 日本社会史の名著――中世篇

第4章 「古代的」なるものへの反逆――『中世的世界の形成』 石母田正
 1 石母田正とは
 2 本書の背景――「戦後歴史学」への出発
 3 『中世的世界の形成』の世界
 4 本書の影響

第5章 中世社会の発見――『山の民・川の民』 井上鋭夫
 1 井上鋭夫とは
 2 本書の背景――文献中心主義史学への挑戦
 3 『山の民・川の民』の世界
 4 本書の影響

第6章 日本社会の「特殊」と「普遍」――『中世に於ける社寺と社会との関係』 平泉澄
 1 平泉澄とは
 2 本書の背景――皇国史観への道のり
 3 『中世に於ける社寺と社会との関係』の世界
 4 本書の影響

第7章 日本中世の自由・平等・平和――『無縁・公界・楽』 網野善彦
 1 網野善彦とは
 2 本書の背景――日本社会と西洋との距離
 3 『無縁・公界・楽』の世界
 4 本書の影響


 第3部 日本社会史の名著――近世篇

第8章 日本史学への挑戦――『日本封建社会成立史論』(上・下) 安良城盛昭
 1 安良城盛昭とは
 2 本書の背景――歴史論争の時代
 3 『日本封建社会成立史論』の世界
 4 本書の影響

第9章 戦国時代の「村」をどうとらえるか――『雑兵たちの戦場』 藤木久志
 1 藤木久志とは
 2 本書の背景――中近世移行期をめぐる研究
 3 『雑兵たちの戦場』の世界
 4 本書の影響

第10章 江戸時代の政治と社会をどう見るか?――『田沼時代』 辻善之助
 1 辻善之助とは
 2 本書の背景――国史学の風景
 3 『田沼時代』の世界
 4 本書の影響

第11章 江戸時代とは何か――『鎖国と開国』 山口啓二
 1 山口啓二とは
 2 本書の背景――戦前から戦後へ
 3 『鎖国と開国』の世界
 4 本書の影響

 第4部 日本社会史の名著――近代篇

第12章 幕末の「世直し」状況に何をみるか――『世直し』 佐々木潤之介
 1 佐々木潤之介とは
 2 本書の背景――60年安保と歴史学研究
 3 『世直し』の世界
 4 本書の影響

第13章 民衆の思想から歴史を考える――『日本の近代化と民衆思想』 安丸良夫
 1 安丸良夫とは
 2 本書の背景――「民衆思想史」の誕生とその背景
 3 『日本の近代化と民衆思想』の世界
 4 本書の影響

第14章 歴史における「人間不在」――『昭和史(初版)』遠山茂樹ほか
 1 『昭和史(初版)』とは
 2 本書の背景――アジア太平洋戦争をどう評価するか?
 3 『昭和史(初版)』の世界
 4 本書の影響

あとがき――「名著」のゆくえ
謝辞
人名索引
事項索引

夏目 琢史[ナツメ タクミ]
著・文・その他

内容説明

歴史学研究の軌跡から、日本社会を思索する。古代から現代までの14冊の名著を紹介、現代社会に活きる「知」を総覧する。

目次

第1部 日本社会史の名著―古代篇(日本人はどこから来たのか?―『騎馬民族国家』江上波夫;日本古来の思想って何?―『火山列島の思想』益田勝実 ほか)
第2部 日本社会史の名著―中世篇(「古代的」なるものへの反逆―『中世的世界の形成』石母田正;中世社会の発見―『山の民・川の民』井上鋭夫 ほか)
第3部 日本社会史の名著―近世篇(日本史学への挑戦―『日本封建社会成立史論』(上・下)安良城盛昭
戦国時代の「村」をどうとらえるか―『雑兵たちの戦場』藤木久志 ほか)
第4部 日本社会史の名著―近代篇(幕末の「世直し」状況に何をみるか―『世直し』佐々木潤之介;民衆の思想から歴史を考える―『日本の近代化と民衆思想』安丸良夫 ほか)

著者等紹介

夏目琢史[ナツメタクミ]
1985年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。一橋大学附属図書館助教を経て、国士舘大学文学部史学地理学科専任講師。公益財団法人徳川記念財団特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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兵士O

6
この本は相当内容の濃い本です。古代から現代までの14冊の個性的で難解な日本史の本を紹介するだけでなく、その本の生まれた背景や周囲への影響までコンパクトにまとめていて、僕は読み終えるのに1か月ほどかかりました(汗)。この本の肝は、内容ではなく作者、夏目さんの「名著」に対する向き合い方だと思います。一つの本を理解するのに、今の風潮のように、一部だけ切り取って「批判」・「理解」するのでなく、時代的背景、作者自身の生い立ちまで踏まえて総合的に考える、それが大事だと記しています。僕もそういう立ち位置で考えたいです。2020/03/13

Hiroki Nishizumi

3
聞いたことはあるが未読の本、聞いたこともない本、いろいろ参考になった。次への取っ掛かりとしたい。2018/06/15

zikisuzuki

1
読んだ本は井上鋭夫『山の民・川の民』と江上波夫『騎馬民族国家』だけだったが、学会を揺るがした名著ということで、いつかは読みたいなと思わせる本ばかりだった。学校で学ぶ歴史は文献主義中心で一級資料から分かる事だけで語られても人間や社会が浮かんでこない。書かれていないことは無かったからでなく当たり前過ぎて書かれなかったこともあるはずだ。2018/07/13

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