出版社内容情報
【内容】
身体になんらかの傷害や障害をもったとき、リハビリテーションが有効であることは、いまや自明です。そのリハビリテーションとは、身体の再アフォーダンスではないでしょうか。本特集では、さまざまのリハビリの実際を追いながら、身体が環境に再適応していくこと、すなわち再「発達」の過程を考えてみます。「発達」とはなにか、を考えるとてもいい機会になることでしょう。
【目次】
特集 リハビリテーションとアフォーダンス
物と行為を一体に記述する試み――靴下はきの場合(佐々木正人)
遊びと遊具のアフォーダンス――子どもの発達を導くもの(野村寿子)
「自助具」を作って(高橋 綾)
なんでそんなに動けるの? ――恐いもの知らずのK君から学んだこと
(玉垣 努)
四肢切断者のリハビリテーション(冨田昌夫・松本琢麿)
脳卒中のリハビリテーション――手のスキルの改善を目指して(柏木正好)
脳卒中後遺症者の環境適応 ――行為を繋ぐマイクロスリップの視点から
(南 誠一)
特集 発達と支援:臨床発達心理士の仕事
なぜ「臨床発達心理士」を考えるか(藤永保・柏木惠子・森永良子)
臨床発達心理学とは(長崎勤・古澤 雄)
認知発達とその支援 ――認知発達・障害のとらえ方と査定・対処方法
(田島信元・前川久男・菅野 敦)
社会・情動発達とその支援――関係の危機や困難への挑戦(須田 治)
言語発達とその支援
――変動する社会のなかでの言語発達支援とテキストの性格
(岩立志津夫・小椋たみ子)
育児・保育現場での発達とその支援――支援の専門性から見た実際
(藤 眞知代・本郷一夫)
《連載》
家族パスワード35(団 士郎)
孔子の国の子どもたち25(山本登志哉)
人生なかば――ふたつながら生きる33(やまだようこ/南博文)
人との関係に問題をもつ子どもたち29(《発達臨床》研究会)
霊長類の比較発達心理学66(松沢哲郎)
セミナー発達心理学61(浜田寿美男)