進化の技法―転用と盗用と争いの40億年

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進化の技法―転用と盗用と争いの40億年

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  • サイズ 46判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622090434
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0040

出版社内容情報

生物は進化しうる。ではその過程で、生物の体内で何が起きているのだろうか。この問いの答えは、ダーウィンの『種の起源』の刊行後、現在まで増え続けている。生物は実にさまざまな「進化の技法」を備えているのだ。
『種の起源』が発表されると、人々は世界中の現生の生物や化石に進化の実例を求め、観察し始めた。そしてさまざまな生物の胚、変態、奇形の個体、染色体を見つめるうちに、飛躍的な進化を起こすからくりを少しずつ見出していく。たとえば生物の体内では、新たな機能の発明よりも、既存の機能の転用がたびたび起きている。DNA内では、侵入してきたウイルスの遺伝子を宿主が奪ったり、破壊と革新をもたらす遺伝子が跳び回ったりしているのだ。
本書は、世界中を探検し、化石を探し、顕微鏡を覗きこみ、生物を何世代も飼育し、膨大なDNA配列に向き合い、学会や雑誌上で論争を繰り広げてきた研究者たちへの賛歌でもある。
歴代の科学者と共に進化の謎に直面し、共に迷いながら、40億年の生命史を支えてきた進化のからくりを探る書。

内容説明

変身するサンショウウオ、頭に肢をもつハエ、気まぐれに変色するトウモロコシ。科学者達はそこに飛躍的な進化の原動力を見た。巧妙な進化のからくりを探る書。

目次

第1章 ダーウィンの5文字の言葉
第2章 発生学の胎動
第3章 ゲノムに宿るマエストロ
第4章 美しき怪物
第5章 進化というモノマネ師
第6章 私たちの内なる戦場
第7章 重りの仕込まれたサイコロ
第8章 生命のM&A

著者等紹介

シュービン,ニール[シュービン,ニール] [Shubin,Neil]
古生物学者。進化生物学者。ハーバード大学で博士号を取得。現在、シカゴ大学教授。動物の解剖学的な特徴がどのように進化したかについて研究している。グリーンランド、中国、カナダ、南極、北米やアフリカでフィールドワークを行う。魚類と陸棲動物の特徴を併せ持つ生物「ティクターリク・ロゼアエ(Tiktaalik roseae)」の発見者の1人として知られる

黒川耕大[クロカワコウタ]
翻訳家。金沢大学理学部地球学科卒業。同大学自然科学研究科生命・地球学専攻修了。ナショナルジオグラフィックチャンネルやディスカバリーチャンネルなどの科学番組の翻訳を数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばたやん@かみがた

116
《読みやすい、分かりやすい》進化というものは、決まったゴールを目指して一直線に進む単調なものではない。飛行の為の翼や陸棲に適応した肺も突如出来上がった訳ではなく、前段階の器官がありそれを転用した結果である。そのような転用を促すメカニズムとして、細胞の中であるいはゲノムの中で、ウイルスや細菌との絶えざる争いや取り込み、遺伝子間の競争などがダイナミズムを産み出している結構物騒な代物なんだ、というのが全体の大きなまとめです。(1/4)2022/07/21

やいっち

70
ニール・シュービンの本は分かりやすく且つ面白い。『ヒトの中の魚、魚の中のヒト』(2008年)『あなたの中の宇宙』(2014年)に続いて三冊目。最初の著書で内容はもちろんだが、文章に惹きつけられた。これこそ欧米科学者の伝統のナチュラルヒストリーなんだろう。2022/06/29

小太郎

39
数ある進化論で疑問に思っていた事は漸進論(グールドの断続平衡説で否定されてますが)。いきなり目とか翼が出来るのは?だからその中間的な化石がある筈だというものですが目とか翼などに中間的な物は無いですよね。じゃあどうやって?それがこの本の言わんとする転用と盗用による進化の技法です。いみじくもダーウィンが言った「諸々の特徴の漸進的な変化には往々にして機能の変化が伴う」過去につくられた膨大な部品の再利用と新たな組み立てが飛躍的な進化の原動力だよ。これを遺伝子レベルから実際の色々な例を実証しています。成程!★42023/10/06

人生ゴルディアス

9
もしも進化が遺伝子へのランダムな変異だけによるのなら、同時に数百の遺伝子が連携を取らねばならない各機能はいかにして発生しえたのか? 確率的にあり得なくないかという謎についての本。『進化の謎を数学で解く』では、調節遺伝子ネットワークをひとつの回路とみなし、ある表現型を維持したままどこまで回路をいじくれるかについて書かれていたが、結論は膨大な冗長性を持ち、なんなら別の表現型が出てくるまで連続性を持つ、というものだった。本書はその話について、進化生物学的なアプローチでほぼ同じ話をしてくれる。しかもわかりやすい!2021/12/28

やご

6
研究者による、進化生物学の歴史です。直感的には「羽は鳥が空を飛ぶために進化させた」、「肺や足は魚が陸上に進出するために進化させた」と思ってしまいそうですが、本書のプロローグによれば、いずれも正しくないそう。「何事も、当然のことながら、私たちが始まったと思った時に始まっているわけではない」(アメリカの劇作家・リリアン・ヘルマン) 著者によれば、この言葉が進化の謎を理解するための重要な鍵となる、としています。(続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/1271.htm2022/05/01

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