宇宙・肉体・悪魔―理性的精神の敵について (新版)

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宇宙・肉体・悪魔―理性的精神の敵について (新版)

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  • サイズ 46判/ページ数 123p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622089230
  • NDC分類 404
  • Cコード C1040

出版社内容情報

「史上もっとも偉大な科学予測の試み」(アーサー・C・クラーク)。イギリスの生物・物理学者バナールが1929年、弱冠27歳の折に発表した先駆的な人類未来論。書名の「宇宙・肉体・悪魔」は、これまで人類の妨げとなってきた物理的、生理的、心理的な3つの制約を指している。これらのくびきを解き放つため、未来人はロケットを開発して宇宙に進出、その過程で自らの肉体を工学的に改造しつつ機械と融合し、従来の生物を超越した存在へと進化していくだろうと予言する。1世紀近く前の小著ながら、宇宙開発、遺伝子工学、AIによるシンギュラリティー問題など、先端的なテーマがすでに内包されており、その先見性を裏付けている。また、本書が説く宇宙植民島(スペースコロニー)や改造人間(サイボーグ)、群体頭脳などのアイディアは、ステープルドンやクラークらを通じて、小説から映画に至るのちのSF作品に多大な影響を与えたことでも知られる。いまなお読む者を刺激してやまない科学史に残るラディカルな古典。巻末に「新版への解説」(瀬名秀明)を収録。

内容説明

科学者、SF作家らに多大な影響を与えた人類未来論の古典。

目次

第1章 未来
第2章 宇宙
第3章 肉体
第4章 悪魔
第5章 総合
第6章 可能性

著者等紹介

バナール,J.D.[バナール,J.D.] [Bernal,J.D.]
1901‐1971。アイルランドに生まれる。1922年ケンブリッジ大学卒業。デーヴィ・ファラデー研究所に入りブラッグ卿の下でX線解析による結晶構造の研究を専攻。1927‐34年ケンブリッジ大学講師。1934‐37年同大学結晶学研究室副主任。1937年英国学士院会員となる。1938‐63年ロンドン大学バーベック・カレッジ物理学教授。1963年同カレッジ結晶学教授に転じ、1968年病気のため退職。他方1936年ブリュッセル国際平和会議科学部会議長を務め、大戦中は英国治安省および航空省の顧問として防空対策に当たり、統合作戦本部科学顧問としてケベック会談に参加。1947‐9年イギリス科学労働者協会会長、1948年世界科学労働者協会(WFSW)副会長。1950年世界平和評議会副会長。1985‐65年同評議会の代表委員会議長

鎮目恭夫[シズメヤスオ]
1925年東京に生まれる。1947年東京大学理学部物理学科卒業。科学思想史専攻。科学評論家。2011年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Tai

19
物理的、生理的、心理的な未来の進歩を予測した人類未来論。宇宙に居住地を移した人間。機械化人間、群体頭脳、多数の意識が結びついた状態。未来の進歩はもはや生理学的進化には依存せず、物質的宇宙に対する知能の反応に依存する。未来の進歩を妨げたり停止させるのは、創造的な知的思考の喪失か、または創造的な思考を人類の進歩に適用しようとする願望の欠如か、または両方。著者27歳、1929年に発表。未だ到達していない未来が描かれている。2020/10/15

Tenouji

15
1929年に発表された科学者による未来論である。人類の歴史と物理法則と人間の願望からの分析によるものだが、その時代の科学的視座が人間の本質を突いているのか、著者の物理学と生物学の視点のバランスがいいのか、ストレートで、深い洞察にあふれた内容である。理性と感情、人間とは何か、科学とは人間にとって何なのか…また、読みなおしてみよう。2020/10/10

ニッポニテス的遍歴

9
☆=4/5 多分クラークへの影響を通して小松の『神への長い道』の集合知のビジョンにも影響を与えていると思しき今作(→複合脳)、ムーンショットどころじゃない規模で未来を描いている。ダイソン球とか好きな人には特に宇宙コロニーの細部の設計などが見所だろうが、他にも無線給電技術をロケットのエネルギーに使おうぜとか時代に縛られない提案がちょいちょい出てきてビビる。(ちなみに本書刊行の一年後、ケインズも当時目の前に広がる恐慌の波も気にせずユートピア社会到来にまつわる未来予測をぶちあげている。)   2021/10/08

酔花

6
1929年に書かれたにも関わらず、未来を志向する冷徹な視線は今なお古びていない。ジェイムスン教授を彷彿させる機械化人間、群体知能やスペースコロニーなど、今なお古びないアイデアには慄くばかり。これが今からほぼ100年前の著作だとは信じられません。2020/10/17

rand2099

4
これは未来予測の本といっていいのだろうか。話のスケールがとにかく大きい。人類とか宇宙とか。 一段落くらいでSF小説一つが成り立ちそうなことが書いてあったりと、非常に濃い内容。高校生くらいの時にSFを読んで、巨視的な感覚にクラクラしたのを思い出した。 A・C・クラークに影響を与えたそうで、非常にうなずける。私はクラーク作品では、「幼年期の終わり」に異質なものを感じていた。(例えば「楽園の泉」と比べて)。その違和感が、この本の「複合頭脳」への進化の予想を読んで、なるほどそういう理屈だったのかと膝を打った。2021/03/23

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