美しい痕跡―手書きへの讃歌

個数:
  • ポイントキャンペーン

美しい痕跡―手書きへの讃歌

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月27日 23時43分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 200p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622088820
  • NDC分類 727.8
  • Cコード C0070

出版社内容情報

イタリアを代表するカリグラファーが、今日、文字を手で書くことの醍醐味を綴る。書くことは考えること、筆跡は顔、商売道具etc.

内容説明

書かれた文字の豊かさに魅せられ、自らも文字による表現の可能性を押し広げてきたイタリアのカリグラファー、フランチェスカ・ビアゼットン。長年の活動を通しめぐらせてきた思索と作品が一書となった。人が文字を書く姿への慈しみにみちた、ビアゼットンからのメッセージ。附録:ヴァチカンの書記たちが使ったカンチェッレレスカ体(イタリック体)の教本『ラ・オペリーナ』(1522)。本邦初訳。

目次

(手で)書く、ゆえに(我)あり
筆跡は顔
紙、ペン、考えを選ぶ
書く時間は考える時間
子供の頃から書く
二本の手と十本の指
書き留める、写真を撮るのではなく
壁に書く
書かれたものに囲まれて
図が文になる
筆記用具
航海上の注意

著者等紹介

ビアゼットン,フランチェスカ[ビアゼットン,フランチェスカ] [Biasetton,Francesca]
1961‐。ジェノヴァ生まれ。カリグラファー、イラストレーター。イタリアカリグラフィ協会会長。ファッション雑誌でイラストレーターとして活動を始めた後、イギリス、ベルギー、ドイツ、イタリアでカリグラフィを学ぶ。1997年からカリグラフィ協会(ACI)をはじめ、新芸術アカデミー(NABA)、ヨーロッパ・デザイン学院(IED)で講師を務める。主な作品に、ジュゼッペ・トルナトーレ監督『海の上のピアニスト』(1998)の題字、2006年トリノ冬季オリンピックのテーマ文字など。また、作品の一部はベルリン芸術アカデミー(ベルリン・サムムルン・カリグラフィ)のコレクションとなっている。その他、小中学生用教材のイラストやカリグラフィも数多く手がけ、演劇「Abbecedario(ABCのこと)」(2001)ではアルファベットを書くライブ・パフォーマンスを行う。同名の絵本『Abbecedario』は、2003年にイタリア・アンデルセン賞、2004年にストレーガガット出版賞を受賞している

萱野有美[カヤノユウミ]
1975年千葉県生まれ。東京外国語大学外国語学部欧米第二課程卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

221
手書きをする機会がめっきり減った。かんたんなメモや単語の走り書きくらいならたまにすることもあるが、まとまった分量の、ちょうどここに書くような文章となると、最後に手書きしたのはいつだったか、まるで思い出せない。試しにこの文章を手書きで記してみる。正確には、紙のノートにボールペンを使って書いた文章を、改めて入力し書き写してみる。やってみるとわかるが、漢字が出てこない、書き損じてもすぐ直せない、そもそも字が汚い、文字数がわからない、思考に手の動きが追いつかない。空間を、ノートの空白をどう埋めようか、改行は?⇒2020/09/02

ケイトKATE

21
本の装丁の美しさに惹かれて読んだ。カリグラフィという技法を本書で初めて知ったが、著者のカリグラフィや伝統的なカリグラフィを見てその文字の美しさに魅了された。著者は手で字を書くことは、その人の唯一性や物語となり生きた証となっていることを主張している。私は字が下手で、文章を書くのは常にパソコンに頼っているが、本書を読んで手で書きたくなった。できれば、カリグラフィのような字が書けるようになりたい。2020/05/18

きゅー

10
著者フランチェスカはイタリアの著名なカリグラファーとのこと。カリグラフィとは、芸術的・個性的な方法で文字を書き綴ることを指し、それを職業的に行う人をカリグラファーと呼ぶ。フランチェスカは、カリグラファーとしての自身の経験を語りかけつつ、手で書くことの重要性を訴えている。手で書く場合、まず紙を選ばなければならない。次に書く物を選ぶ。そして書いたものを手紙に入れ、切手を貼り、ポストに投函する。手間と時間がかかるが、この手間、すなわち相手を思って行う一つ一つの選択こそが、その手紙を唯一無二のものにもするという。2021/10/26

belle

9
カリグラフィを30年間やってきた経験だけが自分にはあると著者は語る。手書きへの尽きることのない情熱は溢れるばかり。手を使って書く行為は考えることに他ならず。頭から手そして紙へと向かう意識の流れ。楽器演奏にも通じる動きだと思った。呼吸とリズムの調和もしかり。春にこの本を入手し行きつ戻りつしながら美しく書くことの長い歴史や魅力を辿った。付録に500年前の筆記体の教則本「ラ・オペリーナ」。カンチェッレレスカ体と呼ばれる。読後は何か書きたくなり、宮沢賢治の「春と修羅」第一集序を写した。いざ~美しい痕跡~を再び。 2020/09/09

月華

6
図書館 2020年4月発行。原作2018年発行。終わりに、参考文献、注、附録が載っていました。手書きが減っているのは世界共通ということなのかなと思いました。2021/03/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15581792
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。