ゲリラ建築―謝英俊、四川大地震の被災地で家を建てる

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ゲリラ建築―謝英俊、四川大地震の被災地で家を建てる

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622088639
  • NDC分類 527
  • Cコード C0052

出版社内容情報

台湾の建築家・謝英俊は、1999年に台湾中部で発生した九・二一大地震をきっかけに、自然災害の被災地や貧しい農村地域をわたり歩き、現地住民と協力した家づくりを手がけている。台湾八・八水害、四川雅安地震、ネパール地震の被災地での復興建築によって知られる謝の仕事は、しばしば「慈善活動」として評価されがちだ。しかし実のところ、その目的は過度に産業化された現代の「住まい」のあり方を問い直し、産業としての建築を再定義することにある。本書は、2008年に中国四川省北部で発生した四川大地震の被災地での住宅再建に参加した台北出身の若者が、謝の実験的建築とその周辺をパノラマ的に描いた民族誌的ドキュメンタリーである。
謝英俊の建築の特徴は、現地住民が労働力を交換単価として互いの家を建てあう「協働セルフビルド」と呼ばれる手法にある。そこでの建築家の役割は、居住者が自分の家の設計・建設に参加できるような建築システムを構築することに徹底される。設計においては第一に家屋の構造的な安全性を保証し、現地の人々の生活文化や伝統を最大限に尊重して、インテリア等に活かす余地を残す。建設においては、専門技術を持たない人にも建てられるよう工法を簡易化し、現場で品質を監督する。こうした手法は被災直後の建築資材や労働力、資金の調達問題を解消すると同時に、人々が「住まう」ことの本質を再考する契機となる。
四川大地震被災地での住宅再建では、自力で家を建てる伝統を保つ少数民族と「協働セルフビルド」とが調和を見せる一方で、文化や政治・経済の違いに端を発する様々な困難にも直面する。その実際を率直な筆致で描き、理論と実践経験との両面から謝英俊の思想と方法に迫る。
阮慶岳(建築評論家)、陳界仁(現代芸術家)推薦。市川紘司解説。

内容説明

「自分の家は自分で建てる」被災地や農村で住民と協力して家づくりを手がける建築家・謝英俊。四川大地震後の住宅再建に参加した若者が見た、その建築思想と実践の記録。

目次

謝英俊とその建築(現代における建築、そして建築家とは;謝英俊のスタンス―「自分の家は自分で建てる」;謝英俊のアプローチ;「協働セルフビルド」が内包するもの;「オープンシステム」と「シンプル構法」 ほか)
実践の記録(2008.08.01‐2008.10.02 日月潭から四川へ;2008.10.03‐2008.11.23 白銀のフレーム;2008.11.23‐2009.01.15 最初の冬;2009.03‐2010.04 四川を離れてからのことと、被災地再訪)

著者等紹介

廖惟宇[リョウイウ]
建築士。1984年台北生まれ、コンクリートジャングル育ち。大学院生時代に謝英俊の現場でインターンとして被災地での住宅再建や展示設計の仕事を経験。目下、いくつかの建築事務所をさすらう日々。雑誌や展示会への寄稿も行っている

串山大[クシヤマダイ]
1975年北海道生まれ。筑波大学人文学類卒業。専攻は宗教学。中国蘭州やラサでの留学などを経てフリーランス翻訳者に。2014年から3年ほど中国語専門の翻訳会社にて品質管理を担当。時代ファンタジーや子ども向けの科学シリーズなど漫画作品の翻訳も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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なにょう

10
四川の震災復興支援。台湾の民間チームは四川のアバ州の復興支援に乗り出す。ボランティアを志願するは台湾の大学院生の小宇。建築の専門的なことは理解できなかった。★都会っ子が、中国でも有数の辺鄙な地域で奮闘する。なにせ、同胞のはずが、四川も台湾もなまりがあって言葉が通じないこともしばしば。唖然。ようやったよ。★所詮傍観者にすぎないと自分を客観的に見る著者。でも、著者が体験して書き残してくれたおかげで私もこの四川のど田舎と繋がることができた。著者の奮闘に感謝する。2020/02/23

海星梨

2
本書自体も尻すぼみである感覚が否めない。どちらかというとフィールドワーク系の手記である(みすず書房だし)ので、建築をまったく知らなくてもある程度は楽しめた。しかし、まぁ、筆者の記述が100%好きにもなれず、結局、小説のタイトルを拾って面白そうと思ったのがこの本を読んでの一番の収穫だったり。中国の広さというかそういう雰囲気を感じる一冊ではありました。2020/03/25

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