アントフィナンシャル―1匹のアリがつくる新金融エコシステム

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アントフィナンシャル―1匹のアリがつくる新金融エコシステム

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  • サイズ B6判/ページ数 375p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622087755
  • NDC分類 338.222
  • Cコード C0033

出版社内容情報

アリペイで中国のキャッシュレス化を牽引する世界的フィンテック企業の全貌を解明。金融の最前線を知り、中国の今を知るための必読書急速にキャッシュレス化が進む中国。

9億人以上が利用する決済サービス「アリペイ」(支付宝)。
1元から資産運用ができるMMF「余額宝」。
個人や企業の信用度をスコアリングする「芝麻信用」(ジーマ信用)。
一般消費者や零細企業に少額融資を行う、マイクロクレジット専門のインターネット銀行「網商銀行」(マイバンク)。
これらすべてを動かすのが、アリババ・グループの金融関連会社「アントフィナンシャル」だ。

現在、アントフィナンシャルの業務分野は、決済、融資、資産運用、保険、銀行に及び、テクノロジーによって金融のあり方を大きく変えようとしている。
本書では、中国の金融シンクタンク「中国金融40人論壇」(CF40)のメンバーが、2004年の「アリペイ」の誕生から2017年までのアントフィナンシャルの発展史を辿り、その全貌を解明する。

アントフィナンシャルが最も重視するのは零細企業や農村、一般消費者へのサービスだ。
資金ニーズはあるものの、信用情報がなく、銀行から融資を受けられない人々には、有効な信用情報を蓄積する術を生み出し、適正に与信判断を行うシステムを構築することで融資を実現した(第5章で詳述)。
貸付リスクの高さから既存金融機関に見放されてきた農村部でも、実情に即して金融ニーズを腑分けし、インフラを整備して、都市部と同等のサービスを提供しようとしている(第8章で詳述)。

この企業の本質は、取引における「信用」の問題を技術力で解決することにある。
さらに、その技術を積極的に外部に開放することで、独自の金融エコシステムを世界へ拡げようとしている。

KPMG/H2 Venturesが選出する「Fintech100」に3年連続で第1位に選ばれた、世界的フィンテック企業の全貌を解明。
金融の最前線を知り、中国の現在を知るための必読書。

アントフィナンシャル年表/業務分野および基盤構造

序文 「アントフィナンシャルは生きた金融の発展史である」  黄益平(北京大学デジタル金融研究センター主任)

はじめに

第I部 ゲームチェンジャー・アリペイ
第1章 アリペイの誕生
1 誕生
2 開拓
3 成長の痛み
4 法制度への対応
5 イノベーション――「双11」の裏で

第2章 アリペイの野心──キャッシュレス社会の推進
1 オールイン・モバイル――モバイルにすべてを賭ける
2 QRコード決済の先駆者
3 モバイル決済頂上決戦――アリペイvsウィーチャットペイ
4 モバイル決済は「決済」だけじゃない

第II部 アリが夢見るインクルーシブファイナンス
第3章 余額宝がもたらす資産運用革命
1 余額宝の誕生
2 招財宝は「諸刃の剣」?
3 最終兵器、アントフォーチュン

第4章 インターネット時代の零細企業融資
1 アリババと商業銀行の中小企業融資モデル
2 阿里小貸――インターネットとビッグデータを駆使した零細企業融資
3 網商銀行――クラウド上の銀行

第5章 信用を財産に
1 芝麻信用――個人の信用アカウント
2 〈信用=財産〉時代の到来
3 中国の信用システム構築は始まったばかり

第III部 金融の勢力図を塗り替える
第6章 1匹のアリが作る新金融エコシステム
1 アリの前世
2 アリの使命
3 投融資のロジック
4 進撃のアリ

第7章 グローバルな発展の未来図
1 グローバル化の青写真
2 世界規模のインクルーシブファイナンス
3 花といばらのグローバル化の道

第8章 農村金融の荒野を開墾する
1 決済で農村金融の扉をこじ開ける
2 信用貸付を掌握せよ
3 追い風を受ける農村金融

第9章 オープンプラットフォーム──テクノロジーで金融に奉仕する
1 〈インターネット+保険〉の発展性
2 インターネット推進器の進化の道
3 アントフィナンシャルの未来――徹底して「テクノロジー企業」であること

あとがき

解説 「アリの新たな挑戦」  西村友作(対外経済貿易大学国際経済研究院教授)

付録 アントフィナンシャル・サービスグループ役員名簿/株主名簿/投資先一覧

廉薇[リェンウェイ]
著・文・その他

辺慧[ビェンホイ]
著・文・その他

蘇向輝[スーシアンホイ]
著・文・その他

曹鵬程[ツァオポンチョン]
著・文・その他

永井麻生子[ナガイアイコ]
翻訳

内容説明

9億人が利用する決済サービス「アリペイ」、個人の信用度をスコア化する「芝麻信用」。これらを動かす「アントフィナンシャル」の本質は、取引における「信用」の問題を技術力で解決することにある。技術とノウハウの開放によってエコシステムを拡大する世界的フィンテック企業の全貌を読み解く。

目次

第1部 ゲームチェンジャー・アリペイ(アリペイの誕生;アリペイの野心―キャッシュレス社会の推進)
第2部 アリが夢見るインクルーシブファイナンス(余額宝がもたらす資産運用革命;インターネット時代の零細企業融資;信用を財産に)
第3部 金融の勢力図を塗り替える(1匹のアリが作る新金融エコシステム;グローバルな発展の未来図;農村金融の荒野を開墾する;オープンプラットフォーム―テクノロジーで金融に奉仕する)

著者等紹介

廉薇[リェンウェイ]
中国金融40人論壇(CF40)編集部主任。北京大学文学学士、経済学学士、中国人民大学経済学修士。CF40の成果の報告・発表および内部刊行物、書籍、ウェブサイト、ニューメディア等の編集業務を担当

辺慧[ビェンホイ]
中国金融40人論壇ニューメディア責任者。華南理工大学文学学士、北京大学経営学修士

蘇向輝[スーシアンホイ]
北方新金融研究院編集者。南開大学国際経済貿易学部学士、国際経済貿易学修士。中国の電気機械製品の第11期五カ年計画、第12期五カ年計画の起草に参与し、国務院の委員会にも政策提言を行っている

曹鵬程[ツァオポンチョン]
中国金融40人論壇編集者。北京大学歴史学学士、経済学学士。地方政府、コンサルティング会社、シンクタンクでの勤務を経て現職

永井麻生子[ナガイアイコ]
翻訳者。神戸市外国語大学大学院博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

でんがん

8
Alibabaが生み出したアントフィナンシャルの歩みを記した一冊。Alipayのみならず資産運用、保険、信用、マイクロクレジットなどなど、同社の歩みは金融の発展史そのもの。本分野ではもはや中国が世界一進んでいるといえるのでしょう。日本のメルカリも、LINEもPaypayももれなくアントのビジネススキームのほぼ丸パクリ。中国のことをパクリ国家と揶揄していた日本が、いつの間にかパクる側に転落していたことを痛感させられて情けなさを感じた。2021/06/29

Hiroo Shimoda

7
事実の羅列で読み物としてはドラマが足りない。2019/10/05

GASHOW

5
中国のITの成功は、シリコンバレーからジャックマー氏が持ち込んだ顧客向けのソリューションだった。社会主義国家にあって、資本主義国に負けない顧客思考がそこにあった。ジョブズが、スマートフォンを生み出したのと同じくらいのインパクトで、ジャックマーのアリペイの信頼構築がある。日本から共産党支配の監視社会のイメージでプライバシーの感覚の無い民族と思いがちだが、世界の民族共通の価値観があることがわかった。日本の企業は、中国の外形だけ真似ても成功しない。この本は、それを気付かせてくれる。2019/10/08

まめタンク

5
2019年250冊目。単純にすごいです。中国と言えば、トランプ大統領と絶賛開戦中の貿易戦争における要因の一つである技術盗用問題がありますが、アリペイのビジネスはまさに中国によって生み出されたオリジナル。日本のPayPayはまさにアリペイのパクリ(ソフトバンクの投資先のアリババの子会社がアリペイを運営するアントフィナンシャル)アリペイがめざす先が利益ではなく、ITを活用して零細企業や個人に資金を提供する事だという事は恐れいります。改めてお金って紙幣ではなく、信用代価なんだなぁ〜と感じます。2019/10/04

nob

4
アリといえばかつては日本人の象徴だったが、今は中国人の方がしっくりくるかもしれない。猛威を振るう巨龍の陰には、経済発展の恩恵を十分に受けていない無数のアリさんがいる。アントフィナンシャルは、庶民や中小企業、農村に向けたサービスにこだわる。設備不要のQRコード決済、スピーディーな少額融資。信用取引から始まった「テックフィン」企業は、金融会社としてではなく、利他的なプラットフォームに徹し、オープンなエコシステムを作り上げ、世界に生息域を拡大しつつある。ちょっとばかり褒めすぎな気もするが。2019/08/29

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