老年という海をゆく―看取り医の回想とこれから

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老年という海をゆく―看取り医の回想とこれから

  • 大井 玄【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • みすず書房(2018/04発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622086680
  • NDC分類 490.4
  • Cコード C0095

出版社内容情報

認知症や終末期医療に長年携わってきた医師が、超高齢社会の生老病死に思索をめぐらす。悲喜こもごも、慰めにみちた人生賛歌。「老年期を歩むのは、海図のない海を行くのに似ている。
半世紀以上も前、舳先をそろえるようにして出航したのに、やがて別々に進路を変えて進むことになった。なぎの海、波頭が白く砕ける荒海を進み、赤い夕日が沈んだり、きらめく日輪が上るのをくり返し見ているうちに、かつての僚船が難破したり、沈没したりしたとの報が、ポツリポツリと届く」。

著者は1935年生まれ。公衆衛生学者として水俣病やエイズの研究、アラル海やブータンでの健康調査などを経て、国立環境研究所では地球環境の研究に携わる科学者たちを指導し、また内科臨床医として終末期医療や認知症に取り組んできた。
看取り医としての長年の経験を振り返りながら、みずからの老いへの自覚も踏まえて、人間の生老病死に思索をめぐらす。アルツハイマー型認知症は病気ではなく、老耄の現れである。認知症患者はがん疼痛を訴えない。生存の満足度は加齢とともに上昇する。わたしたちは「死んだらそれきり」ではない。老耄はおだやかに死ぬために自然が用意してくれた恵みである。
超高齢社会を迎えるにあたって指針にしたい知見の数々。悲喜こもごも、慰めにみちた人生賛歌である。

海図のない海
歩く愉しさ
無常と永遠
地域ケアの手
老耄ということ
認知症高齢者の判断能力
ハトとわたし
入院記――夕暮れの海の暗礁
気候変動――「ヒトの時代」に生きるとは
しょうべんたれ
国際協力のあり方――ダショー西岡の場合
水俣協立病院の看護師
つながりを求める心
意味の世界――認知症高齢者とドナルド・トランプ
「一人一宇宙」
臆病と用心――エイズの場合
懐かしい人
触らぬ医療、触れる医療
老年の愉しみ
老耄という恵み

あとがき

大井 玄[オオイゲン]
著・文・その他

内容説明

認知症は病気ではなく、老耄の現われ。老耄はおだやかに死ぬための自然の恵み。人間の生老病死を見つめてきた看取り医による、超高齢社会へ向けての人生賛歌。

目次

海図のない海
歩く愉しさ
無常と永遠
地域ケアの手
老耄ということ
認知症高齢者の判断能力
ハトとわたし
入院記―夕暮れの海の暗礁
気候変動―「ヒトの時代」に生きるとは
しょうべんたれ〔ほか〕

著者等紹介

大井玄[オオイゲン]
1935年生まれ。1963年、東京大学医学部卒業。1977年、ハーバード大学公衆衛生大学院修了。東京大学医学部教授などを務めたのち、1996‐2004年、国立環境研究所副所長、所長を経て、参与。2001年より、東京都立松沢病院医師(非常勤)。東京大学名誉教授、専門は、社会医学、一般内科、在宅医療、心療内科、環境医学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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パン太郎

3
「不安なく日々の生活を送ることのできるコミュニティでは、脳のアルツハイマー病変がはなはだしくても、認知能力低下が重度であっても、周りの人たちに溶け込んで、周辺症状が現れないし、認知症と見なされない可能性があるのを示唆する」。‥看取り医の先生の、その分野に限らずさまざまな内容のコラムが載っているが、どれも面白いし何より眼差しが暖かいのです。こんな先生に看取っていただいたらな。2020/09/14

Yukiko

3
歳を取ることについて、自分は何も知らない。人生を掛けて獲得したものが、ひとつひとつ失われて行く。身体機能も、認知能力も。それが歳を取るという当たり前のことだ。それでも人生は美しく、人は幸せに死んでゆくことができるのかと思った。当たり前のことだが、人は能力ではなく、存在そのものに意味がある。2018/07/27

okatake

1
長年、医師として高齢者と関わってきた著者。自らも齢を重ね、まさにその年齢に達している。今までの経験と自らの実感とを重ね合わせた高齢者をとりまく日々のエッセイ集。 キーワードは「意味の世界」。私たちは、日々「意味の世界」を生きています。その中では、若くても老いても、元気であっても、病んでいても。 対象者の「意味の世界」にどう寄り添えか。私たちは自身の「意味の世界」をどう生きていくのか。淡々とした文の合間から、読者自身に考えさせてくれます。 老耄とは人生の恵みであり、老年こその愉しみがあるのです。2018/06/13

えっこ

0
所々、難しい漢字があるなど、少々硬い文章だったが、簡潔で読みやすかった。老いと認知症は、避けがたいが、不幸でしかない訳ではない。少し、ホッとした。2018/09/29

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