大不平等―エレファントカーブが予測する未来

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大不平等―エレファントカーブが予測する未来

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622086130
  • NDC分類 331.85
  • Cコード C0033

出版社内容情報

BREXIT、トランプ現象などの原因を、如実に示した一枚の図がある。『ワシントンポスト』紙が「現代政治のロゼッタ・ストーン」と評したエレファントカーブだ。
横軸の100に位置するのがグローバルに見た超富裕層、0に位置するのが最貧困層。縦軸はベルリンの壁崩壊からリーマンショックの間に各層がどのくらい所得を増やしたかを示している。50-60番目の人たち(中国などのグローバル中間層=A)は所得を大きく伸ばし、80-90番目の人たち(先進国の中間層=B)の所得は停滞し、90番目以上の超リッチ(グローバル超富裕層=C)の所得はこれまた大きく伸びていることがわかる。
本書は、このグラフの発表者が、新たな理論「クズネッツ波形」で、今世紀の世界的不平等の行方と経済情勢を予測した基本書だ。

「各国間と各国内の不平等をこれ以上ないほど明確に語ってくれる。必読書だ」トマ・ピケティ。
「これからの世界は、グローバルなトップ1%層に支配されるのだろうか、それとも支配するのは巨大なグローバル中間層だろうか」ジョセフ・スティグリッツ。
「斬新かつ挑発的な発想の宝庫だ」アンガス・ディートン。

金権政治、ポピュリズム、グローバルエリートの支配、戦争……わたしたちの未来はここから逃れられるのか? 世界のエコノミストが絶賛した2016『エコノミスト』『フィナンシャル・タイムズ』ベストブックが示す不平等研究の最前線。

内容説明

新理論と実証で、所得分布の大変動を描きだす、新しい経済学。2016年『エコノミスト』『フィナンシャル・タイムズ』ベストブック。

目次

1 グローバル中間層の台頭とグローバル超富裕層(グローバリゼーションで誰が得をしたのか;グローバルな所得分布で見た所得の絶対増加 ほか)
2 各国内の不平等―クズネッツ波形を導入して不平等の長期的な流れを説明する(クズネッツ仮説への不満の原点;クズネッツ波形―定義 ほか)
3 各国間の不平等―カール・マルクスからフランツ・ファノン、そして再びマルクスへ?(グローバルな不平等の水準と構成の変化;1820年から2011年までのグローバルな不平等 ほか)
4 今世紀および来世紀のグローバルな不平等(この章を読むに当たっての注意;主要な力の概説―経済の収束とクズネッツ波形 ほか)
5 次はどうなるのか―将来の所得不平等とグローバリゼーションについての10の短い考察(今世紀のグローバルな不平等を形成するのはどのような力か;豊かな国々の中間層はどうなるか ほか)

著者等紹介

ミラノヴィッチ,ブランコ[ミラノヴィッチ,ブランコ] [Milanovic,Branko]
ルクセンブルク所得研究センター上級研究員、ニューヨーク市立大学大学院センター客員大学院教授。ベオグラード大学で博士号を取得後、世界銀行調査部の主任エコノミストを20年間務める。2003‐05年にはカーネギー国際平和基金のシニア・アソシエイト。所得分配について、またグローバリゼーションの効果についての方法論的研究、実証的研究を、Economic Journal,Review of Economics and Statisticsなどに多数発表

立木勝[タチキマサル]
翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sam

48
世に名高い「エレファント・カーブ」を示した一冊。著者の近著「資本主義だけ残った」がなかなか刺激的な内容だったので遡ってこちらも読んでみた。「資本主義だけ…」が俯瞰的に世界をどう捉えるかというテーマの一冊だったとすると本書は粒々のデータを丹念に追うことによって世界を実証的に観察することをテーマにした一冊でありかなり趣は異なる。個人的には「資本主義だけ…」の方が興味深く読めたのだが、本書は今までにないアプローチによって新たな領域に踏み込み、今後のグローバルな不平等の研究の礎となる重要な一冊なんだろうと思う。2023/01/30

壱萬弐仟縁

42
2016年初出。グローバルな所得不平等研究(ⅶ頁)。 今は、所得の不平等を、グローバルな現象としても見なければいけない(2頁)。最大の勝ち組はアジアの貧困層および中間層。最大の負け組は豊かな世界の下位中間層(15頁)。読者には、グローバリゼーションが善悪どちらの力にもなることを、いつも意識しておいてもらいたい。善悪を包括的に理解し、主観的な加重をしていく能力が、最終の分析段階で、感じ方を決定する(30頁)。クズネッツ仮説が生き長らえてきたのは、先進国での近年の不平等拡大について、代替となる筋道立った説明2017/11/03

おさむ

39
注目されている世界銀行の元エコノミストによる世界の格差分析。肝となるのがエレファントカーブ。グローバル化の勝ち組と負け組を如実に示す傾いたS字曲線のことだ。この20年で中国など新興アジア諸国の中間層と世界の上位1%層(グローバルな超富裕層)が所得を増やし、古くて豊かな国である日米独の中間層は殆ど増えなかった事実を浮き彫りにする。資本はいま国境を超えて飛び回るため課税強化難しくなっている事を踏まえると、今後もこの不平等は無くならない。中間層に広がっているポピュリズムや移民排斥主義の背景がよく見える良い本。2017/10/03

みねたか@

18
大不平等時代。先進諸国中間層没落の背景が論理的に示される。実力主義という衣装により不平等への批判の矛先が鈍る。富裕層の政治的パワーの増強,中間層の経済力低下により,施策そして商品、サービスも対象が富裕層にシフトしていく。今後も、先進国社会では一層二極化が進み,偶然と家庭的な背景がずっと大きな役割を果たすようになる。ではどうすれば?民主主義という枠組みの中でどのように政治的な力を発揮していくのか。私たち自身に問いかけられている。2018/03/20

Francis

17
4年間積読。宇野重規「民主主義とは何か」の参考文献に挙げられていたので読んだ。グローバリゼーションが富の不平等にどのような影響をもたらしたかを考察する。21世紀に入ってから先進国で中間層の没落、低所得層の増加が進み、一方で東アジア・東南アジア諸国の経済成長がこれらの国の中間層の増加をもたらし、グローバルな不平等の縮小に一定の効果を挙げている。最近話題になっているアフリカ諸国の経済成長の見通しについては悲観的である。巻末でゴローバルな不平等の是正のためのアジェンダが述べられている。読んでおいた方が良い本。2021/05/09

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