生命、エネルギー、進化

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生命、エネルギー、進化

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  • サイズ B6判/ページ数 343,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622085348
  • NDC分類 461
  • Cコード C1045

出版社内容情報

生とは何か? その答えは、プロトン駆動力などの生体内エネルギーの制約から導き出せる……圧倒的なスケールで展開する生命進化論。高い評価を得た『ミトコンドリアが進化を決めた』の著者が、当時の理論を直近十年余の研究に基づいてバージョンアップし、進化史の新たな切り口を問う一冊。
絶え間なく流動する生体エネルギーが、40億年の進化の成り行きにさまざまな「制約」を課してきたと著者は言う。その制約こそが、原初の生命からあなたに至るまでのすべての生物を彫琢してきたのだ、と。
「化学浸透共役」というエネルギー形態のシンプルかつ変幻自在な特性に注目し、生命の起源のシナリオを説得的に描きだす第3章、「1遺伝子あたりの利用可能なエネルギー」を手がかりに真核生物と原核生物の間の大きなギャップを説明する第5章など、目の覚めるようなアイデアを次々に提示。起源/複雑化/性/死といった難題を統一的に解釈する。
本文より──『生命とは何か(What is Life?)』でシュレーディンガーは……完全に間違った疑問を発していた。エネルギーを加えると、疑問ははるかに明白なものとなる。「生とは何か(What is Living?)」だ。──

最前線の研究者の感じているスリルと興奮を体感できる、圧倒的な読み応えの科学書。

はじめに――なぜ生命は今こうなっているのか?

第 I 部 問題
1 生命とはなにか?
生命最初の20億年小史
遺伝子と環境に関わる問題
生物学の中心にあるブラックホール
複雑さへの失われたステップ
間違った疑問
2 生とはなにか?
エネルギー、エントロピー、構造
生命のエネルギーのメカニズムは不思議と狭い可能性に絞られている
生物学の中心的な謎
生命は結局のところ電子
生命は結局のところプロトン

第 II 部 生命の起源
3 生命の起源におけるエネルギー
細胞の作り方
熱水孔は流通反応装置
アルカリ性であることの重要性
プロトン・パワー
4 細胞の出現
LUCAへ向かう岩だらけの険路
膜の透過率の問題
なぜ細菌と古細菌は根本的に違うのか

第 III 部 複雑さ
5 複雑な細胞の起源
キメラという複雑さの起源
なぜ細菌はいまだに細菌なのか
1遺伝子あたりのエネルギー
真核生物はどうやって制約から抜け出したのか
ミトコンドリア―― 複雑さへ導く鍵
6 有性生殖と、死の起源
遺伝子の構造の秘密
イントロンと、核の起源
有性生殖の起源
ふたつの性
不死の生殖細胞、死を免れぬ体

第 IV 部 予言
7 力と栄光
種の起源
性決定とホールデーンの規則
死の閾値
フリーラジカル老化説
エピローグ──深海より

謝辞

訳者あとがき
図版出典一覧
参考文献
原注
用語集
索引

ニック・レーン[ニック レーン]
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)遺伝・進化・環境部門、UCL Origins of Lifeプログラムリーダー。2015年、Biochemical Society Award(英国生化学会賞)を受賞。著書に、斉藤隆央訳『生命、エネルギー、進化』みすず書房2016、斉藤隆央訳『生命の跳躍』みすず書房2010、斉藤隆央訳『ミトコンドリアが進化を決めた』みすず書房2007、西田睦監訳、遠藤圭子訳『生と死の自然史――進化を統べる酸素』東海大学出版会2006、共著書にLife in the Frozen State, CRC Press, 2004がある。科学書作家としても高い評価を得ており、『生命の跳躍』は王立協会による2010年の科学書賞を受賞。

斉藤隆央[サイトウタカオ]
翻訳者。1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に専念。訳書に、ミチオ・カク『フューチャー・オブ・マインド』『2100年の科学ライフ』『サイエンス・インポッシブル』『パラレルワールド』(以上NHK出版)、オリヴァー・サックス『タングステンおじさん』、マット・リドレー(共訳)『やわらかな遺伝子』、ピーター・アトキンス『ガリレオの指』(以上早川書房)、ジェシカ・ワプナー『フィラデルフィア染色体』(柏書房)、クリストファー・ボーム『モラルの起源』(白揚社)、エドワード・O・ウィルソン『人類はどこから来て、どこへ行くのか』(化学同人)、ニック・レーン『ミトコンドリアが進化を決めた』『生命の跳躍』『生命、エネルギー、進化』(以上みすず書房)ほか多数。

内容説明

高い評価を得た『ミトコンドリアが進化を決めた』の著者が、当時の理論を直近十年余の研究に基づいてバージョンアップし、進化史の新たな切り口を問う一冊。絶え間なく流動する生体エネルギーが、40億年の進化の成り行きにさまざまな制約を課してきたと著者は言う。その「制約」こそが、原初の生命からあなたに至るまでのすべての生物を彫琢してきたのだ、と。「化学浸透共役」というエネルギー形態のシンプルかつ変幻自在な特性に注目し、生命の起源のシナリオを説得的に描きだす第3章、「1遺伝子あたりの利用可能なエネルギー」を手がかりに真核生物と原核生物の間の大きなギャップを説明する第5章など、目の覚めるようなアイデアを次々に提示。起源/複雑化/性/死といった難題を統一的に解釈する。

目次

はじめに―なぜ生命は今こうなっているのか?
第1部 問題(生命とはなにか?;生とはなにか?)
第2部 生命の起源(生命の起源におけるエネルギー;細胞の出現)
第3部 複雑さ(複雑な細胞の起源;有性生殖と、死の起源)
第4部 予言(権力と栄光)
エピローグ―深海より

著者等紹介

レーン,ニック[レーン,ニック] [Lane,Nick]
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)遺伝・進化・環境部門、UCL Origins of Lifeプログラムリーダー。2015年、Biochemical Society Award(英国生化学会賞)を受賞。科学書作家としても高い評価を得ており、Life Ascendingは王立協会による2010年の科学書賞を受賞

斉藤隆央[サイトウタカオ]
翻訳者。1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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absinthe

158
面白い。興味深い事実が多かった。難解で有機合成の部分は飛ばし読みせざるを得ないところもあった。今まで信じていた生命に関する知識の多くは覆されてしまった。細胞や初期の生命に関する本を何冊か読んだ人にお勧めしたい。大学教養程度では難しいが、要点は解った。進化の階段には様々なハードルがあり、それを超えないと行き詰まる。どうやってそれらを乗り越えてきたかは、エネルギー収支を計算すると推理できるという。有機化学の話が多いが大事なのは酸化と還元。万人向きではないが良書。2017/01/20

Vakira

52
この題名「生命、進化」にくいつく。生命の発端。細菌と古細菌の発生。如何して生命が発生したのか?ドーキンスさんの様に素人にも分かりやすく説明はされていない。RNA、DNAはさることながら、代謝による化学反応とか熱力学第二法則とか理解にはある程度知識が必要だ。ニーチェ曰く「人は排泄する必要がある限り自分を神とは間違えはしない」そう、生命は①炭素と②自由エネルギーを取得して③老廃物を排出する。そして自分と外を分ける④膜があり、自分を記憶する機能=遺伝物質⑤、代謝反応を加速する触媒⑥の存在。これらが生命存在の条件2020/11/03

たかしくん。

34
第2部で挫折、私には難しすぎました。「生命がエネルギーの流れによって誕生し、プロトン勾配が細胞の出現の鍵を握り、その利用が細菌と古細菌の構造に制約を課した」「エネルギーは進化の要であり、それを方程式に持ち込んで初めて生命の本質が理解できる」だそうです(いずれも序章より)。時間をおいて、改めて挑戦します。2017/03/22

イノ

33
海底の熱水噴出孔に住む嫌気生物についての考察 細菌と古細菌の関係 エネルギーの代謝とミトコンドリアとか一部は理解できたが 難しかった。2017/10/22

zoe

32
LifeとLiving。ウイルスだって生命といえなくもない。環境と離れることなく隔てた世界を作る膜。電子、プロトンの移動と呼吸。岩石を食べることもできるし、岩石で呼吸をすることもできる。CO2-CH4の間の酸化された炭素。ΔGはマイナス。環境に熱が放出され、内部の秩序は保たれる。2019/08/13

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