出版社内容情報
講演「物質科学にひそむ原罪」をはじめ、ノーベル物理学賞受賞で知られる朝永振一郎が原子力を中心に科学の功罪と責任を語る11編
内容説明
ノーベル賞物理学者が原子力を中心に科学の「原罪」を説き、進むべき道を模索する。
目次
1 プロメテウスの火(暗い日の感想(一九五四)
人類と科学―畏怖と欲求の歴史(一九七二)
物質科学にひそむ原罪(一九七六)
科学と現代社会―問題提起(1975))
2 原子力と科学者(科学と技術がもたらしたもの―原子力の発見(一九六九)
新たなモラルの創造に向けて―科学と人類(一九七五)
パグウォッシュ会議の歴史(一九六二)
核抑止を超えて(湯川・朝永宣言)(1975))
3 科学技術と国策(座談会 日本の原子力研究をどう進めるか(一九五四)
座談会 日本の原子力研究はどこまできたか(一九五四)
座談会 科学技術振興と科学の役割(一九五九))
著者等紹介
朝永振一郎[トモナガシンイチロウ]
1906‐1979。東京に生まれる。京都帝国大学理学部卒業後、理化学研究所研究員を経て、東京文理科大学教授、東京教育大学教授、同大学学長を歴任。「超多時間理論」「くりこみ理論」などの世界的業績を遺した。1965年度ノーベル物理学賞受賞。『量子力学1・2』(1952、みすず書房)をはじめとする明晰かつ独創的な教科書や解説、あるいは『鏡の中の物理学』(1976、講談社学術文庫)、『物理学とは何だろうか上・下』(1979、岩波新書)などの優れた科学啓蒙書の著者としても知られる
江沢洋[エザワヒロシ]
1932年、東京に生まれる。1960年東京大学大学院数物系研究科修了。東京大学理学部助手。1963年米・独に留学。1967年帰国。学習院大学助教授、1970年教授、2003年名誉教授。理学博士。専攻理論物理、確率過程論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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