内容説明
庭の一畳間でミミズを眺め、温泉や居酒屋でひとり思案する。また、先生の書棚から死と死者をめぐる省察まで。世間と向き合ってこそ深みを増した生活と意見。
目次
1 天のある人(水源記;『まぼろし城』 ほか)
2 風景読本(影の神さま;播州・室津 ほか)
3 なじみの店(一畳間の天下;なじみの店 ほか)
4 無口な友人(眠りの王様;悲願の一勝 ほか)
著者等紹介
池内紀[イケウチオサム]
1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。1966~96年、神戸大、都立大、東大でドイツ語、ドイツ文学の教師。その後は文筆業。『諷刺の文学』(1978年・白水社・亀井勝一郎賞)、『ゲーテさんこんばんは』(2001年・集英社・桑原武夫学芸賞)、ゲーテ『ファウスト』(1999年・集英社・毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全6巻・2000/2002年・白水社・日本翻訳文化賞)などの著・訳書がある
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