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時の余白に

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622076827
  • NDC分類 704
  • Cコード C0095

出版社内容情報

長く美術記事を書いてきた練達の新聞記者が世相に息づいている美を手がかりに現代社会を照射する読売新聞同名人気コラムの単行本化。

内容説明

創作の内実に迫る美術記事を長年にわたって書いてきた練達の記者が、「周縁」から美を見つめ続けた定点観測。新聞連載コラム。2006年春の連載開始から東日本大震災後の2011年秋まで、丹阿弥丹波子による深沈とした銅版画とともに好評を博した珠玉エッセイ66篇。

目次

二〇〇六年(時を慈しみ、味わうこと;共生を語る物たち ほか)
二〇〇七年(想像力はぐくむ闇;光る紙床 ほか)
二〇〇八年(待つことの豊かさ;木を見上げる人 ほか)
二〇〇九年(「民」の声がきこえる;東京ノイズの外で ほか)
二〇一〇年(近道も便法もありません;隣には人間がいる ほか)
二〇一一年(八十三歳、陽はまた昇る;ほら、耳をすまして ほか)

著者等紹介

芥川喜好[アクタガワキヨシ]
1948年長野県に生まれ、東京に育つ。読売新聞編集委員。日本大学芸術学部講師。1972年早稲田大学文学部美術史学科卒業、読売新聞社入社。水戸支局をへて東京本社文化部で美術展評、日曜版美術連載企画などを担当。連載は通算25年、1124回に及ぶ。うち11年続いた「日本の四季」で1992年度日本記者クラブ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロピケ

4
読売を購読中、「編集手帳」と「時の余白に」を読むのが楽しみだった。毎回、新聞記者の分厚い知識の蓄積に驚かされた。芥川さんがコラムで紹介するのは、あとがきにあるように「余白」=周縁部にいて活躍なさっている様々な分野の人びと。皆とは別の方を向き、群れから外れた人。なので、私たちからすると、どうしても初めは寂しさを感じてしまう。それでも、芥川さんの淡々とした、静かな文章を読んで行くと、最後に決まって自分の中に沈着している何かに気付く。美術関係の話題は多いが、今生きている社会、自分の身の処し方について不図考える。2012/07/10

k

4
物腰はやわらかく、けれど揺るぎない。権威から切り離された場所で表現を続けた画家や文学者の言葉と、現代が見事に交差する。現代人への警鐘ともいえるが、風通しが良いのは新聞連載ゆえか。「周縁」に立つことの強みを感じ、勇気づけられた一冊。2012/05/29

almondeyed

3
読売新聞が、大衆的メディアで在り続ける事が可能なのは、「時の余白に」という、周縁部からの視線が、月に一度という絶妙なタイミングで、スパっと紙面に切り込みを入れてくるからなのだと思う。自分が近年惹かれている名画や画家のことを、著者はずっと以前から見続けていた事を知り、尊敬するとともに、自分の嗜好するものに胸を張ってもいいんだという風に、この本を読んで勇気づけられた。2012/08/25

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