長い道

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長い道

  • 宮崎 かづゑ【著】
  • 価格 ¥2,640(本体¥2,400)
  • みすず書房(2012/07発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 215,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622076742
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ハンセン病療養所長島愛生園で70年余を暮らした83歳の女性が綴る、慎ましい日常の喜び。著者に魅せられた辰巳芳子氏との対談も。

内容説明

家族の愛情に包まれて過ごした幼少期。ハンセン病発病によって故郷を離れ、孤児のような気持ちで過ごした少女時代。『モンテ・クリスト伯』を読みふけり、大海原に心遊ばせた十代。夫のために料理をし、ミシンをおぼえ裁縫に精出した日々。心の支えだった親友の最期。遠い道のりをいつまでも会いにきてくれた母への思い。故郷の暮らしを細やかに綴った「生まれた村で」、長島での日々を語る「島の七十年」(聞き手・伊藤幸史神父)、親友の看取りの記「あの温かさがあったから生きてこれたんだよ」(『愛生』連載)他を収録。著者の生き方と言葉に深くうたれ、交友がはじまった料理研究家・辰巳芳子さんとの対談「生きなければわからないこと」を巻末に付す。

目次

生まれた村で(生まれた村で;その日がくるまで)
島の七十年
別れの予感(別れの予感;あの夏の日;愛生園の片隅で;微笑みの人、横田先生;風にも負けず)
あの温かさがあったから生きてこれたんだよ

著者等紹介

宮崎かづゑ[ミヤザキカズエ]
1928(昭和3)年岡山生まれ。1938(昭和13)年12月末、10歳で国立ハンセン病療養所長島愛生園(現・岡山県瀬戸内市)入園。入園直後、注射針から雑菌が入り、左足の大手術をする。12~13歳頃、少年舎(子供の寮)がある「望ヶ丘」へ移る。愛生学園(園内の小学校)の尋常科3年生に編入学するが、治療や戦争のため学校に通えたのは正味2年であった。戦後、19歳のときに右足を切断。22歳で療友の宮崎孝行氏と結婚(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぶんこ

58
10歳で、家族と離れ国立ハンセン病療養所に入ったかづゑさんのエッセイ。10歳までという短い間でしたが両親、祖父母から貧しいながらも大切に育てられたからでしょうか、感性が瑞々しくて優しさに溢れていました。かづゑさんの親友だったトヨさんもまた素晴らしい人でした。過酷な運命を恨まず、感謝の気持ちで人に接するトヨさんの姿には、本当に感動します。またトヨさんが「先生に出会えた」と喜んでいた江谷先生も素晴らしい。かづゑさんの連れ合いの孝行さんも素晴らしい。かづゑさんの周りに素晴らしい人が多いのも彼女の徳でしょう。2018/10/06

ころりんぱ

47
10歳で家族と離れハンセン病施設で70年過ごしたかずゑさんの心模様。幼い日の家族との思い出は貧しいながら温もりに溢れ、四季折々の行事や食べ物のお話が昨日のことのように語られていた。幼少期の家族との生活が彼女の芯となり、強さなり優しさなりに大きく影響していると感じた。親友トヨちゃんとの最期の日々を綴った「あの温かさがあったから生きてこれたんだよ」は言葉に表せないほどに揺さぶられた。ハンセン病で隔離された方々の生活の中にあのような場面があったと知ることができてよかった。幸せのものさしは人それぞれだなと。2016/10/27

どんぐり

38
ハンセン病療養所の長島愛生園で暮らす宮崎かづゑさん。1938年に10歳で親元から離れて入所、22歳の時に療友の男性と結婚し、以降「終の棲家」として療養所生活を送る。「あんたがいたから頑張ってこれた」という友だちのトヨちゃんを看取る『あの温かさがあったから生きてこれたんだよ』は、ハンセン病を全身で受け止め、苦しみを一度も口にせずに「幸せえっ」「ありがとう、ありがとう」と残して逝った親友との別れを瑞々しい文章で綴り、最も心を打つ作品になっている。お2人は、ずっと長い間お互いを心の支えとして生きてこられたのだろ2014/06/04

まど

24
10歳で瀬戸内海に浮かぶ島、長島ハンセン病療養所に入園した83歳の女性がつづったエッセイ。10歳まで暮らした生家での温かく幸せな日々を本当に細かく覚えている。それは幼くして家族と引き離され、身体的・精神的両面において過酷な日々のなかにあって、自身を支えるかけがえのない思い出だったのだろうと胸が押しつぶされる。つらいことを肥やしといい、人生を幸せだと感謝する著者。愛猫マリもかわいい。日々のごはんもおいしそう。人生って素晴らしいと素直に思える本でした。わたしにとって今年の№1作品2012/11/10

ちゃんみー

22
10歳でらい病によってハンセン病療養所長島愛生園に入所し、依頼何十年とそこで暮らすことになった著者。彼女の一日一日が辛くもあり楽しくもあり淡々と綴られておりました。国の隔離政策を非難するわけでもなく、手足が不自由になりながらも悲観することなく日々過ごされている様子から、病気にさえなってなければ良かったのにと思わずにはいられません。何年か前に読友chimakoさんから教えてもらった本でした。2021/06/11

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