ディアギレフ―芸術に捧げた生涯

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  • サイズ A5判/ページ数 438,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622076544
  • NDC分類 769.38
  • Cコード C0073

出版社内容情報

ロシア・バレエ団(『火の鳥』『春の祭典』)を率いて20世紀初頭の世界に君臨した、史上初の総合芸術プロデューサー。決定版伝記。

内容説明

ドビュッシーに「石をも踊らせる恐ろしいが魅力的な男」と言わせた美の魔術師。20世紀芸術を方向づけたバレエ・リュスの生みの親ディアギレフの、華麗にして悲劇的な人生を描く画期的な評伝。

目次

はじめに―ヴェネツィアに死す
頭でっかち1872‐1880
啓蒙の成果1879‐1890
上がったり下がったり1890‐1891
学生時代/トルストイ訪問1891‐1893
学生時代/アレクサンドル・ブノワ1890‐1894
「セルジュ・ディアギレフ美術館」/サンクトペテルブルク、ローマ、ジェノヴァ、パリ1894‐1896
ペテン師にして誘惑者1895‐1898
「計画なら売るほどある」1897‐1898
「芸術世界」1898‐1900〔ほか〕

著者等紹介

スヘイエン,シェング[スヘイエン,シェング][Scheijen,Sjeng]
1972年生まれ。オランダの美術史学者。専門はロシア美術。ヨーロッパで数々の展覧会を組織運営してきた。ライデン大学での研究員、モスクワ駐在オランダ大使館の文化アタッシュも務める。アムステルダム在住

鈴木晶[スズキショウ]
1952年東京生まれ。東京大学文学部ロシア文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。現在、法政大学国際文化学部教授。早稲田大学客員教授。精神分析・身体表現論・舞踊史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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2
作品構想の参照のために読んだが、読んでおいて良かった。ニコライや皇室とのパトロン関係、革命後のボリシェヴィキへの政治的態度、ソ連政府から圧力に遭ったかどうか、など。想像していたより、ソ連との関係の記述は少ない。甥たちが白軍として戦死したり、異母兄弟がラーゲリに収容されたのでフランス政府を通じて解放を求める動きはしている。ただ、革命前からリュスは欧州と米大陸でのツアーに回っていたので、ソ連への帰国は機を逸した感と、周囲から「ボリシェヴィキには近づかない方が良い」という忠告を受けたのを、ただ守ったようだ。革命2015/05/06

pastis56

1
「ペテルブルグのバレリーナ―クシェシンスカヤの回想録」を読んで、ディアギレフにとても興味が湧きこの本を読みました。本書の訳者あとがきにあるようにディアギレフは「バレエ・リュスの創立者であり、二十世紀において最も大きな影響力をもった現代芸術の開拓者」です。私の好きな作曲家であるストラヴィンスキーやプロコフィエフ、ドビュッシー、ラヴェル、サティそして、私の好きな画家ピカソがバレエ・リュスに関与していることを知って、とても驚き戦慄が止まらない感じでした。しばらくバレエにはまりそうです。2019/02/15

みかん

1
芸術世界誌のことはもちろん、彼らロシア人のヴェネツィアに対する興味もすごいものだ。あとこの本の文献リストは使えるぞ2017/04/11

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