内容説明
数学の専門家ではない著者が、玄人筋の支持を得ているのもうなずける。ヘイズは科学を歪めることなしに、数学的思考ツールの妙味をひきだす書き手だ。一次文献はもちろん、しばしばコンピュータの力も借りて、素朴な疑問の奥にひそむ数理科学の愉しさを垣間見せてくれる。各編に、かならず興味深い趣向がほどこされている。たとえば万年時計についての瞑想が、環境危機をめぐる現在の社会心理の一面を映しだす、といった具合。共感した数学者や数学愛好家がこぞってアイデアを持ち寄り、エッセイに絶妙なひねりを加えているのも、心憎い一冊。
目次
ベッドルームで群論を
資源としての「無作為」
金を追って
遺伝暗号をひねり出す
死を招く仲違いに関する統計
大陸を分ける
歯車の歯について
一番簡単な難問
名前をつける
第三の基数
アイデンティティーの危機
長く使える時計
著者等紹介
ヘイズ,ブライアン[ヘイズ,ブライアン][Hayes,Brian]
アメリカの科学者団体シグマ・ザイ(Sigma Xi)発行の雑誌、American Scientist誌の上級ライター/コラムニストとして、数学やコンピュータ・サイエンスに関する記事および書評を中心に執筆活動をしている。以前はScientific American誌の編集者を長く務めていた(1972‐1984)。1990から1992年にはAmerican Scientist誌の編集者を務めた
冨永星[トミナガホシ]
京都大学理学部数理科学系を卒業、自由の森学園の教員などを経て、現在は翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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