一六世紀文化革命〈2〉

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一六世紀文化革命〈2〉

  • 山本 義隆【著】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • みすず書房(2007/04発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 p391/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622072874
  • NDC分類 402.3
  • Cコード C1040

出版社内容情報

【著者紹介】(やまもと・よしたか)
1941年、大阪に生まれる。1964年、東京大学理学部物理学科卒業。同大学大学院博士課程中退。現在 学校法人駿台予備学校勤務。著書『知性の叛乱』(前衛社、1969)、『重力と力学的世界――古典としての古典力学』(現代数学社、1981)、『熱学思想の史的展開――熱とエントロピー』(現代数学社、1987)、『古典力学の形成――ニュートンからラグランジュへ』(日本評論社、1997)、『解析力学』I・II(共著、朝倉書店、1998)、『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞)。編訳書『ニールス・ボーア論文集1 因果性と相補性』『ニールス・ボーア論文集2 量子力学の誕生』(岩波文庫、1999-2000)、『物理学者ランダウ――スターリン体制への叛逆』(共編訳、みすず書房、2004)。訳書 カッシーラー『アインシュタインの相対性理論』(河出書房新社、1976、改訂版、1996)、同『実体概念と関数概念』(みすず書房、1979)、同『現代物理学における決定論と非決定論』(学術書房、1994)、同『認識問題4 ヘーゲルの死から現代まで』(共訳、みすず書房、1996)ほか。

内容説明

文書偏重から経験重視へ、ラテン語から俗語による出版へ。技術者・商人・外科医・芸術家たちの実践と17世紀科学革命の関係を明し、その時代と可能性を映す。

目次

第6章 軍事革命と機械学・力学の勃興
第7章 天文学・地理学と研究の組織化
第8章 一六世紀後半のイングランド
第9章 一六世紀ヨーロッパの言語革命
第10章 一六世紀文化革命と一七世紀科学革命

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

89
1巻に引き続いての16世紀の科学を中心とした文化についての論考です。文科系の私が読んでもわかりやすく非常に興味深い内容です。やはり1.と比べるとイングランドの様子や印刷書籍を中心とした言語革命などについて触れられているからでしょうか?16世紀を文化課革命と位置づけ、17世紀を科学革命としているところで結論を書かれています。2015/12/24

ベイス

49
ニュートンらが次々に大発見を成し遂げた17世紀科学革命。とかく彼らの華々しい業績に目を奪われがちだが、16世紀に発見を準備するさまざまな草の根の努力があったことを概観する。その担い手は大学や国家に帰属する知的エリートではなく、蔑視の対象だった手仕事に従事する職人や商人たち。在野の人たちの業績にスポットを当てる著者の姿勢はとても好感が持てる。印象深いのは、この時代は「自然への畏怖」を持ち合わせていたという指摘。17世紀以降は人間は自然を支配できる、との考えに逆転した。16世紀文化革命はもっと注目されていい。2020/10/20

zirou1984

35
序盤は前巻の繰り返し的な内容が目についたけど、途中からありえないくらいに面白くなっていった。大航海時代における新大陸の発見が古典偏重のラテン語文化にひびを入れ、ルターによる聖書の翻訳が俗語の文明化への礎となる。秘匿体質の中世気質は俗語の「国語」化によって打ち破られ、知識が万人に開かれたことで科学革命への呼び水となる。活版印刷と俗語、この両者が発達することで世界がこれほどまで変革したのだということに感動を抑えられない。多数の文献を丁寧に紐解きながら思考の手がかりを与えてくれる、とても豊かな読書体験だった。2015/10/29

人生ゴルディアス

4
面白かった。天文学の発展の流れの、ティコ・プラーエに先立つレギオモンタヌスとヴァルターの話とか、本人の才覚と同じくらい住んでいた土地の影響を受けている感じが大変良い。ティコのすごさとかも、コペルニクスが許容する誤差と比べていかに観測が精密だったかとかわかりやすかった。磁石の偏角をめぐる話や、「国語」発生に至る話なども。2020/03/21

roughfractus02

3
大航海時代、自らの信仰に反する異端を秘匿して知を保持するラテン語層に対して、職人層は様々な技術を伝達する俗語ネットワークを作る。本書はその過程で羊皮紙から紙へ、神の数学から商用数学へ、経験を基にした科学へ向かう文化形成とその闘争を描く。著者は16世紀の知の「地殻変動」を「公共化運動」とし、人文主義者や宗教改革者主導とされたこの「革命」のトップダウン的構図をボトムアップから捉え直す。読者は5世紀前の閉鎖的アーカイブから開放的データベースへの転換にプログラミング言語によって中世化する現代に対する指針を見出す。2019/02/23

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