一六世紀文化革命〈1〉

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一六世紀文化革命〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 390,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622072867
  • NDC分類 402.3
  • Cコード C1040

出版社内容情報

〈ボッカッチョやラファエッロをいだく14・15世紀のルネサンスとガリレオやニュートンに代表される17世紀科学革命のあいだの谷間のように見られている16世紀に、なるほどそのようなきらびやかな天才の名前には乏しいにしても、しかし17世紀を準備することになる知の世界の地殻変動すなわち「16世紀文化革命」が進行していたのである〉

【著者紹介】(やまもと・よしたか)
1941年、大阪に生まれる。1964年、東京大学理学部物理学科卒業。同大学大学院博士課程中退。現在 学校法人駿台予備学校勤務。著書『知性の叛乱』(前衛社、1969)、『重力と力学的世界――古典としての古典力学』(現代数学社、1981)、『熱学思想の史的展開――熱とエントロピー』(現代数学社、1987)、『古典力学の形成――ニュートンからラグランジュへ』(日本評論社、1997)、『解析力学』I・II(共著、朝倉書店、1998)、『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞)。編訳書『ニールス・ボーア論文集1 因果性と相補性』『ニールス・ボーア論文集2 量子力学の誕生』(岩波文庫、1999-2000)、『物理学者ランダウ――スターリン体制への叛逆』(共編訳、みすず書房、2004)。訳書 カッシーラー『アインシュタインの相対性理論』(河出書房新社、1976、改訂版、1996)、同『実体概念と関数概念』(みすず書房、1979)、同『現代物理学における決定論と非決定論』(学術書房、1994)、同『認識問題4 ヘーゲルの死から現代まで』(共訳、みすず書房、1996)ほか。

内容説明

大学アカデミズムや人文主義者を中心としたルネサンス像に抗し、16世紀ヨーロッパの知の地殻変動を綿密に追う。『磁力と重力の発見』から4年、画期的書き下し。

目次

序章 全体の展望
第1章 芸術家にはじまる
第2章 外科医の台頭と外科学の発展
第3章 解剖学・植物学の図像表現
第4章 鉱山業・冶金術・試金法
第5章 商業数学と一六世紀数学革命

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

90
「磁力と重力の発見」を読んだので、その後に書かれたものを読んでみようと思いました。この2冊の本は、十六世紀のヨーロッパの文化の動向を様々な技術が発展してしていく様子を分野ごとにきめ細かく読ませてくれます。1巻目は芸術、外科、解剖学、鉱山業、数学について書かれて興趣がつきません。山本さんは本当に頭がいいのだと思います。予備校の先生をしながらこのような本をものにしているのですから。本当は大学に残っていればノーベル賞に手が届いたかもしれません。在野の研究家ですね。哲学の長谷川宏さんに似ています。2015/12/11

ベイス

49
『磁力と重力の発見』に続く三部作の二作目の上巻。著者は予備校講師、全共闘闘士として有名な方。前作もだが、理路整然と、微にいり細にいり、ヨーロッパ科学革命がいかに起こったかを、きわめて膨大な文献研究をもとに解き明かしてくれる。この第二部では、商人や職人たちの探究心が、ボトムアップで革命を準備したことを、美しい挿絵なども織り交ぜながら丹念に辿る。数式など文系のわたしにはどうしても理解が追い付かない箇所も一部あるが、それでも知的好奇心を大いに刺激してくれる著作群。大著三部作、時間をかけて味わいたい。2020/07/06

zirou1984

41
とにかくもう面白い。ケプラーやガリレイ、ニュートンらが活躍した17世紀科学革命より前、16世紀をあえて文化革命が起きた時代と定義する。それは中世的価値観を塗り替え、科学革命を準備する変革の時代であったことを資料から読み解き、驚きと興奮の事実を明らかにしている。印刷技術の発達が書籍に図説を挿入可能にし、それがスコラ哲学とラテン語の権威からの解放と手仕事による実証主義を後押したというのは痺れる。また、技術をギルド内で隠匿するのでなく、積極的に公開し多くの経験を共有化しようとするのは正に科学的姿勢そのものだ。2015/09/24

羊山羊

14
ルネサンスの特徴の1つである、自然主義の勃興と、文化革命の源泉である科学技術の発展の観点からルネサンスを捉えて書く。近代の始まりであるルネサンスに、これほどまでに科学の発展が大きく貢献している事を知ることができる。中でも重要な科学における再現性(自説の証明に関わる)が重要視され、確立されていったのがこの時代なのだという。そういう意味では、科学はルネサンスより始まったと言ってもいいのかもしれない。→2024/01/13

人生ゴルディアス

6
経歴を見ると在野の研究者だが、書物マニアとしか言いようがないくらいすごい。専門は物理学史・数学史なのか、芸術や医学、冶金術が文献紹介の少し深いやつであるのに比べて、ものすごく細かく踏み込んでいる。参考文献をひとつずつ追っていきたいけれど、膨大。アグリコラの邦訳はあるがエルカーはないのか…。16世紀に数学が発展したのは、12世紀のアラビア文化の翻訳に始まり、北イタリアの商業発展の必要性から算術が発展し、民衆へとその知識が広まり…という流れなどとてもわかりやすかった。0や負の概念の受け入れは大変だったんだな…2019/07/27

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