出版社内容情報
ロングセラー『一日の終わりの詩集』に続く最新詩集。この詩集『死者の贈り物』は、「いずれも、親しかったものの記憶にささげる詩として書かれた。親しかった場所。親しかった時間。親しかった人。近しかったが相識ることはなかった人。親しかった樹。親しかった猫。親しかった習慣。親しかった思念。親しかった旋律。親しかった書物。」(あとがきより)
「誰もが人生を目的と考える。ところが、/世界は誰にも、人生を手段として投げかえす。/彼女は思う。人生は目的でも、手段でもない。/ここから、そこへゆくまでの、途中にすぎない。」(「ノーウェア。ノーウェア」の一節)
読後にふしぎな明るさをのこす、あたたかな悲しみと静けさと透明な思念にみちた詩篇/無言歌20編。
長田弘(おさだ・ひろし)
詩人。1939年福島市に生まれる。1963年早稲田大学第一文学部卒業。1971-2年北米アイオワ大学国際創作プログラム客員詩人。毎日出版文化賞(1982)、桑原武夫学芸賞(1998)、講談社出版文化賞(2000)などを受賞。詩集に『われら新鮮な旅人』(1965)『世界は一冊の本』(1994)『黙されたことば』(1997)『一日の終わりの詩集』(2000)『長田弘詩集』(自選、ハルキ文庫、2003)など。エッセーに『詩は友人を数える方法』(1993)『本という不思議』(1999)『定本 私の二十世紀書店』(1999)『読書からはじまる』(2001)など。
この本を購入する
---------------------------------------------------
関連書(長田弘の本):
『黙されたことば』
『一日の終わりの詩集』
『本という不思議』
『定本 私の二十世紀書店』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプーン
翡翠
Romi@いつも心に太陽を!
くるみ
ケン五