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アメリカの反知性主義

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  • サイズ A5判/ページ数 438,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622070665
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C1030

内容説明

アメリカの知的伝統とは?知識人は民主主義の実現に貢献する力になれるのか?政治・宗教・実業・教育・文学―建国から現代まで、アメリカ史の地下水脈を問うピュリッツァー賞受賞作。

目次

第1部 序論
第2部 心情の宗教
第3部 民主主義の政治
第4部 実用的な文化
第5部 民主主義の国の教育
第6部 結論

著者等紹介

ホーフスタッター,リチャード[ホーフスタッター,リチャード][Hofstadter,Richard]
1916‐1970。ニューヨーク州バッファローに生まれる。バッファロー大学卒業後、コロンビア大学で修士、博士号取得。1952年からコロンビア大学歴史学教授。主な著作に『改革の時代―農民神話からニューディールへ』(1955ピュリッツァー賞、みすず書房)

田村哲夫[タムラテツオ]
1958年東京大学法学部卒業。住友銀行勤務を経て、(学)渋谷教育学園理事に就任。現在、渋谷教育学園・青葉学園・ブリティッシュスクール=イン=トーキョー理事長、麻布学園・ソニー学園理事、渋谷教育学園渋谷中学高等学校・同幕張高等学校および付属中学校・早稲田渋谷シンガポール校校長、文部科学省中央教育審議会委員
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

18
“~リベラルな文化の崩壊や高級文化の消滅に関する、独断的で終末的な予言は、正しいのかもしれないし、誤りかも知れない。ただ、一つ言えることは、抵抗しようとする意志や想像力を最大限に発揮させようとする自信よりも、こうした予言が自己憐憫と絶望感を広めようとしていることだ。~” 自然に帰ってしまった場合、跡形もなく消滅してしまう逃げ場のなさ。その危うさと焦燥感が、アメリカの原動力になっているのかも、世界中からエネルギーが注がれる引力の源か。2018/07/15

garth

17
ここで語られていることは正確には「反教養主義」と呼ぶべきではないかと思い、それはとりもなおさず「反欧州主義」「反旧大陸主義」であり「反歴史主義」でもある。それが「アメリカの反知性主義」につきまとう特殊事情なわけで、「日本の反知性主義」はまた別のかたちを取るのだろう(ついこれを適用してしまいたくなるのだが)2023/05/15

りん

15
50年以上も前の本で文学に対する評価などは少々古さも感じたが、本書は現代においても重要な意味を持つように感じた。反知性主義というよりも知識人そのもののの考察。知識人の専門職化と権力の関係などはなかなかタイムリーなんじゃないだろうか。2018/04/08

tera

10
昨今レッテル貼りに使用されている反知性主義という用語だが、本書を読む限り用法が適切とは思えない。反知性主義的な考えは日本でもよく見られる(大卒の頭でっかちよりも叩き上げの方が優れている、官僚への不信、学校での勉強は社会では役に立たない、等々)ものの、本書で採り上げられる思想はもっと積極的(知識は素晴らしい人格を形成するのを阻害する)に思われる。ビジネス・教育分野での反知性主義と、ある程度の地位を確立した知識人のアンビバレントな感情は印象的だった。2017/01/07

アメヲトコ

7
山形浩生さんの書評に触発されて。米国における反知性主義の潮流について論じたものですが、日本での最近の議論のように、それを単純な悪として切り捨てるのではなく、米国社会が育んできた民主主義や平等志向、人格尊重などの理念の表れでもあることを丁寧に論じています。この両義性こそが肝であって、レッテル貼りのために使うべき言葉じゃないよねという思いを新たにしました。2015/11/05

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