目次
ケプラーの模索と発見
ガリレオの実験と論証
ニュートンの打ち立てた記念碑
科学と教会
錬金術から化学へ
技術の進歩と物理学
ワットの発明
火の動力についての省察
熱の科学の確立
近代原子論の成立
熱と分子
熱の分子運動論完成の苦しみ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
早月
2
物理化学の先生に薦められ、その日うちに古本屋で見つけて。16世紀から19世紀ごろまでの物理学者の取組みを紹介する本です。三章立てで、一章ではケプラー、ガリレオ、ニュートンによる物理学の成立が、ニ・三章では蒸気機関に発する熱力学とそこへの確率論の持ち込みについてが述べられます。付録解説 (伊藤大介) でも言及されていますが、本文後半「ボルツマンの心情を察しながら考えてみたいと思います」(p.267) に続く文章には著者の「自ら発見の苦しみを体験した人」(p.367) らしさが特に表れていて、印象的でした。2019/10/14
すし
0
物理学がどのような経緯でうまれてきたのかがわかりやすく時系列でまとめられている。プトレマイオス、ケプラーやニュートンを境にしてこれまで頭のなかだけで考えられてきたものを実験をよりどころにして証明するという流れを作った。また、物理学とは自然に隠されている規則を数学という言葉で解き明かすものだと。人々の好奇心の賜物であることがよくわかる。2016/07/01