みすずライブラリー<br> 私の哲学の発展

みすずライブラリー
私の哲学の発展

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 364,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622050193
  • NDC分類 133.5
  • Cコード C1310

出版社内容情報

哲学の基本的な問題を語りつつ、プラトン的対話の人間的魅力も漂わせるラッセル哲学の総決算書。

内容説明

「ラッセルは、彼自身が一つのプラトン的対話である」(ホワイトヘッド)この自らの哲学の原理的部分の発展を述べた書物が、ラッセルの人間的魅力を強く感じさせるとすれば、その故であろう。原理的部分とは主として論理学・数学・物理学にかかわる哲学的分析の仕事であり、本書はその分析によって真と認めえた理論を次々と要約して示しているのである。しかも青年時代のヘーゲル哲学との別れなどは、劇的表現さえともなう。デカルトの分析とヴォルテールの自由思想とシュリの熱情とを持続した人、ラッセルの哲学の総決算書といった趣きの本。

目次

概観
現在の私の採っている世界の見方
最初の努力
観念論へのわきみち
一元論にそむいて多元論へ
数学における論理的手法
『数学原理』(その哲学的側面;その数学的側面)
外界
ヴィットゲンシュタインの衝撃〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yoshi

2
ラッセルは、当初、ブレンターノのように、主観と客観、志向性という考え方を受け入れていたが、その後、中性一元論へと立場を変える。W.Jamesらに影響されたためであるが、ラッセルは何か新しさを感じたため立場を変更したのだろう。本書では、変更後の考察にも触れられており、中性一元論のさまざまな問題に気づき、考え続けた模様。 最後のほうにライルの「心の概念」に関する書評があるが、独善的であると断じていて、私が感じたフラストレーションを的確に記述していた。2023/09/25

Akiro OUED

1
『数学原理』で2+2=4を演繹したラッセルが、非論証的推論を主張するようになった。なぜだろう。ゲーデルの衝撃の影響だろうか。理由は語られていない。因果関係の探究は、結果を生じる原因を探すことだという。逆因果推論こそが哲学の手段というわけだ。明日には明日の風が吹く、だね。好著。2023/02/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1514220
  • ご注意事項

最近チェックした商品