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出版社内容情報
詩人であり、小説家であり、評論家であり神話学者であったロバート・グレーヴスによる、自伝体の歴史小説。
控え目で博識、ちょっと滑稽で迷信深く夢見がち、だまされやすい好色漢という、この実在の皇帝は、先にカリグラ後にネロと、あまりに派手な暴君の中間に位置して目立たぬ謎の人物であった。が、帝位につくや意外に俊敏な行動力を示した……。1934年にイギリスとアメリカで出版され、ジェイムズ・テイト・ブラック賞とホーソンデン賞を受けた。BBCが連続テレビ小説に仕立て放映。一般の読者に受けただけでなく、ローマ史の専門家からも史的考証の確かさの点で高い評価を受けている。華麗なる歴史小説は、早くもちょっと話題になっている。
書評情報:
川村二郎さん/読売新聞 2001.4.1
内容説明
病弱で吃音症、足をひきずり歴史書に埋もれ、帝位など夢みたこともなかったはずの、この私が…謎の第四代ローマ皇帝「自伝」?傑作歴史小説、待望の翻訳。
著者等紹介
グレーヴズ,ロバート[Graves,Robert]
ロンドン郊外のウィンブルドンに生まれ、チャーターハウス校在学中に詩作をはじめる。1914年第一次世界大戦勃発とほぼ同時に陸軍入隊。従軍中の’16年に最初の詩集「Over the Brazier」を出版。’19年オックスフォード大学セント・ジョーンズ・コレッジに入学して英文学を専攻。’26年カイロの王立エジプト大学に英文学教授として赴任するが、1年で辞任。’29年から地中海のマヨルカ島で創作活動に没頭し、自叙伝「Goodbye to All That」や本書「I,Clandius」(’34年)とその続篇「Claudius the God and his Wife Messalina」(’34年)、20世紀最高の愛の詩集と評価の高い「Collected Poems」(’38年)など初期の代表作品を生み出す。ほとんど終生マヨルカ島の小村デヤに暮らし、詩、小説、評論、神話研究、随筆、伝記、翻訳、子供向け読みものなど幅広いジャンルにわたって130冊以上の著作をのこし、90歳の長寿を全うして没する。本書はジェイムズ・テイト・ブラック記念賞とホーソンデン賞に輝き、これまで16カ国語に翻訳されている
多田智満子[タダマチコ]
詩人。1930年生まれ。主な詩集として「多田満智子詩集」(’72年)「定本多田満智子詩集」(’94年)「川のほとりに」(’98年)「長い川のある国」(2000年)、最近の散文作品に「森の世界爺」(’97年)「動物の宇宙誌」(2000年)「十五歳の桃源郷」(2000年)、訳書に「ハドリアヌス帝の回想」(’63年)など多数
赤井敏夫[アカイトシオ]
神戸学院大学人文学部教授。1957年生まれ。著書に「トールキン神話の世界」(’94年)ほか、訳書に「カオスの自然学」(’86年)ほか
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感想・レビュー
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KAZOO
ケイ
yumiha
星落秋風五丈原
まふ