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岡本太郎の本〈3〉神秘日本

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622042587
  • NDC分類 081.6
  • Cコード C1370

出版社内容情報

仏教以前の日本の心性にひそむエネルギーを追究した『神秘日本』に、『沖縄文化論』からの4論考。


青年期、パリで画業の他に文化人類学を学んだ岡本太郎の眼差しは、前衛活動の傍ら、日本の真姿を求めて止まなかった。   仏教以前の心性にひそむエネルギーを追求。世界に対しての己を見つめ、日本の心性の原風景を探る。「沖縄文化論」他。

内容説明

ナショナリズム、民族主義といった観点を離れて、世界に対しての存在感としての己を見つめるべく岡本太郎は行脚する。「それは見えない記号でありながら、また生活的には、形となったり色となって表現される。こういう無言の地点から、民族の文化、芸術を理解したい。」日本の心性の原風景を探るべく全国を巡り歩く岡本太郎の壮大なフィールド・ワークは、『忘れられた日本/沖縄文化論』(毎日出版文化賞)『神秘日本』に結実する。

目次

神秘日本(オシラの魂―東北文化論;修験の夜―出羽三山;花田植―農事のエロティスム;火・水・海賊―熊野文化論 ほか)
沖縄文化論―忘れられた日本より(「何もないこと」の眩暈;八重山の悲歌;踊る島;神と木と石)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

8
『神秘日本』と『沖縄文化論』の部分を収録した本書は、古代宮廷政治が地方に波及させた仏教文化に抑圧された神秘的「伝統」を、中心から離れた周縁としての東北と沖縄に見出すような編集が施されているように思える。著者は、文字や物から想起される意識の記憶ではなく、自然環境と対話する中で受け継がれ、繰り返されてきた行事や習俗の中に先史以来の野生の痕跡を、自らの五感と直感を通して無意識の深層から呼び覚まそうと試みる。これら「忘れられた」過去を探究する試みは、宮本常一『忘れられた日本人』から多くの刺激を受けているという。2023/04/27

あっきー

6
✴3 積読本消化月間24冊目、芸術風土記で出雲、岩手、恐山、熊野、沖縄と2、3巻目で紹介していたがこの巻の沖縄が一番良かった、人間的につきあげてくる、そうせずにいられない何かが絶対を直感するとあったが、自分も以前は思う通りにならないような深いところにある衝動を感じてフラフラしていたこともあったなあと思い出した、以前とはストレスの質が変わったのか?年を喰ってリビドーが種切れしただけなのか?2016/12/18

カットマン

1
日本の祭りや伝統芸能のガイド本と一緒にこれを借りてきて大正解だった。岡本太郎の語り口は直感的・主観的だが、民間の芸能の場面の記述の生々しさがリアル。ぶっきらぼうにポンポンポンと本質的な所に分け入って行く。面白い。特に面白かったのが、田植え歌にどういう意味があったのか。実はエロなのです。2018/07/07

adhvanya

0
おばちゃんこそが日本の地肌だというのは、まったく同感である。2012/08/15

ホンドテン

0
図書館で。今更の岡本太郎著作ー世間に流布したものと違う印象、知的誠実とマメさを受ける。御嶽、湯殿山神体から導かれた清浄感に満ちる無の空間への注目(再三訪問)。何より60~70年代執筆時の(もう存在しないであろう)人々の活写に感銘。2023/08/27

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