ライフサイクル、その完結 (増補版)

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ライフサイクル、その完結 (増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 202,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622039679
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C1011

出版社内容情報

「古典」ともいえるエリクソンの晩年の主著に、60有余年の歩みをともにしてきた妻ジョウンにより以下の三章が増補された。
第九の段階/老年期とコミュニティ/老年的超越
個人のライフサイクルを超え、世代から世代へのサイクルも視野にいれ「発達」について展開している。現代が直面している「老年期」を考える最良の導きの“手”=書。

内容説明

アイデンティティ概念の提唱者として広く知られるエリクソンの、80歳にして刊行した晩年の主著。各発達段階に簡潔な要約を与えながら、個人のライフサイクルを超え、世代から世代へのサイクルも視野にいれ展開される論旨は、歴史的人間への理解の深さを示す。エリクソンと終生歩みを共にした妻ジョウンの三章(第九の段階/老年期とコミュニティ/老年的超越)を増補した本書は、現代が直面する「老年期」を考える上でもよき導きの手となろう。

目次

心理・性的なものと世代のサイクル
心理・社会的発達の主要な段階
自我とエトス:結語
第九の段階
老年期とコミュニティ
老年的超越

著者等紹介

エリクソン,E.H.[Erikson,Erik H.]
1902-’94年。精神分析学者、臨床医。1902年ドイツにデンマーク系ユダヤ人医師の子として生まれる。大学中退後、画家としての遍歴時代を経て、ウィーンでアンナ・フロイト、ハインツ・ハルトマンに師事し、精神分析の訓練を受ける。’33年アメリカに渡り、ハーヴァード大学研究員を始めとしてイェール大学、カリフォルニア大学バークレー校などで臨床、教育につとめる。’60~70年ハーヴァード大学人間発達講座教授。著書に「幼児期と社会」I、II(’77年、’80年)「ガンディーの真理」I、II(’73年、’74年)「歴史のなかのアイデンティティ」(’79年)「老年期」(共著、’90年)「アイデンティティ―青年と危機」(’73年)「青年ルター」(’74年)ほか

エリクソン,J.M.[Erikson,Joan M.]
1992?-’97年。画家、工芸家。E.エリクソンとともにライフサイクル理論の深化につとめてきた。サンフランシスコのオースティン・リッグス・センター、マウント・シオン病院などで、芸術的経験による患者の潜在能力の活性化を推進する。著作には「The Universal Bead」「Saint Francis and His Four Ladies」「Wisdom and the Senses」「Legacies:Prometeus Orpheus Socrates」「Activity, Recovery, Growth」などがある

村瀬孝雄[ムラセタカオ]
1930年メルボルンに生まれる。’53年東京大学文学部心理学科卒業。東京大学大学院教育心理学博士課程中退。東京大学教育学部助手、国立国府台病院、国立精神衛生研究所、立教大学、東京大学教育学部教授を経て、学習院大学教授。’98年没。著書に「中学生の心とからだ」(’84年)ほか。訳書に「愛はすべてではない」(共訳、’68年)「体験過程と心理療法」(’81年)「現代臨床心理学」(監訳、’80年)ほか

近藤邦夫[コンドウクニオ]
1942年東京に生まれる。’65年国際基督教大学卒業。東京大学大学院教育心理学博士課程中退。東京大学学生相談所、千葉大学教育学部を経て、現在、東京大学教育学部教授。著書に「教師と子どもの関係づくり」(’94年)「子どもと教師のもつれ」(’95年)「子どもの成長 教師の成長」(2000年)、訳書に「亡命の現代史4―社会学者・心理学者」(共訳、’73年)「エリクソンVS.ニュートン」(’75年)「玩具と理性」(’81年)「現代臨床心理学」(共訳、’80年)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

7
ライフサイクルの8段階は各々独立し、他と不連続にあるのではない。生物学の漸成説をモデルとしたこの仮説は、近代的産業社会で製品の新旧概念を人間に投影した世代論の断絶に晒される現代人に、生物の個体発生の諸段階が行きつ戻りつしながら世代継承を行うことを理解させる。著者は生きるという基盤から治療する態度を保ち続けたという。本書は9段階目を加え、世代継承における同胞的信頼や、対立の一方に立って病理を悪化する弱さに陥らない、どの世代も持つ対立を統合する力(行きつ戻りつする「基本的強さ」)を、老年期から遡行しつつ語る。2021/11/23

plum

6
1950年「幼児期と社会」を出版したドイツ生まれの児童精神分析家。一個人の内的な衝動と防衛の経済を扱った理論的アプローチの訓練を受ける。村瀬孝雄によれば,身体的,心理的,社会的という三つの次元に関しての既知のデータすべての関連性と相対性とを徐々にではあるが何とかして明確化するという,いわば三重帳簿を整えること,発達段階は絶対的な現象ではなく,歴史的相対性をもつものとして理解されるべきであることが指摘される。社会的相互作用において,実現化される,立ち現れるアイデンティティ。2017/04/24

いのっち

5
[老年期の心理]/60~90歳。社会から外れたようなこの年代の心理を描いている。/老年期は徐々に身体的に出来ることが限られてしまう。子どもと違い、昔と比較してしまうので、絶望、社会的にハブられた感がでてしまう。/高齢者が増えていく今後、老年期の方と若年層が交流すべき。老年期の方の経験を上手く伝える、それが老年期の社会的な居場所を作りうると思う。/今、自分も老年期のようなきがする。。自分の肩書きとか考えの変化で昔と比較している気がする。自分の立ち位置とかやりがいとか自分で見つけなケラば2016/12/20

Daimon

4
エリクソンも述べるように、「八つの発達段階の記述がほとんどいつも、まず最初に同調要素が述べられ、次に失調要素が述べられるという仕方で提示されていることに気がついた」(p.152)。希望、忠誠、世話といった用語も心理・社会的な強さとしての同調傾向と失調傾向を表している。老年的超越も、述べられていたが彼が提案するのはtrancen“dance”である。老年的超克と仮に訳しておけば、超越で理念的に述べられていたことが超克では具体的なものとして活性化するということだ。ちなみに息子にはどういう影響があったのだろう?2019/09/06

lo_resort

4
臨場感を感じる。今まさにライフサイクルの完結に向かっている著者夫妻の、この本の執筆にかける熱い思いが伝わってくる。

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