内容説明
資本主義体制の世界的閉塞の時局にあって、マルクス主義の理論的危機の根底を思想史的に剔り出し、21世紀への活路を照射。同時代批判の情熱が結晶した力作。ソ連邦崩壊への根源的な省察。
目次
第1章 マルクス主義科学論―そのバランスシート(古典的マルクス主義と科学;ロシア・マルクス主義における展開と歪曲 ほか)
第2章 スターリン主義科学哲学の成立(現代日本の「レーニン主義」哲学?;ロシア・マルクス主義の哲学思想―レーニン『唯物論と経験批判論』の前史 ほか)
第3章 トロツキイの科学思想―その可能性(トロツキイの経歴の中の科学;過渡期の文化と経済 ほか)