出版社内容情報
スイスで少人数教育を行う教師が、非産業的教育の何たるかを実践によって語り、未来を志向する。
内容説明
教育が生徒という歯車を削ることなら、教師に労働の喜びがあるだろうか。スイスで少人数学級を営み、心を病んだ子供たちと生きる著者の、産業的社会への批判、自由への希望。
目次
原材料としての人間
ヴェルニーの手記
歯車削りのテクニックに関する注釈
フレーニ(嬢)の場合
歯車なんかになりたくない
学校は工場ではない
「エンブラッハ映画同好会」の場合
自由は学習できる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KM
0
もうすでに歯車削りをずいぶんと受けてきた身としては、すんなりと理解できる内容が多かった。けれども、自分自身をあるがままの状態ー不完全で無知な状態、不安定な状態ーで受け入れることの重要性に改めて気づかされた。自己の不完全さとの内面的な戦い、そして、その不完全さを隠すための外面的な戦い。この二つの自分自身との戦いは大抵の場合、生涯続くらしい。なるべく避けてはいるが、ちょっとしたことですぐに戦いを始めてしまう。もっと精進せねば。2013/11/10
しゅん大
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これは良書。素晴らしい本2013/03/16