プロポ〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 479p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622030874
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C1010

出版社内容情報

二枚の便箋に、修正なしで一気呵成にプロポは書かれる。新聞への寄稿を皮切りに、アランのプロポは発表の場を変えながら、およそ30年にわたって書きつづけられた。

その長い年月には、ヨーロッパ全土をまきこんだ世界大戦があり、ベルクソンやフロイト、アインシュタインらによって新しい知の地平がひらかれた。こうした時代の状況や思潮に相対しながらも、それに隷従し埋没することなく自身の思考の運動を見つめつづけたのがアランだった。抜粋、要約、解説、紹介の類をしりぞけ、説明しすぎることを嫌い、読者の精神を目覚めさせるためには、あえて逆説を弄し文章に晦渋さを組み入れることも辞さない――その思考の軌跡は、真の思考の在り方へと読む者を導く。1925-1936の130篇を収録。

全2巻・完結


アラン(Alain)
本名 Emile Auguste Chartier。1868年ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J.ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後、ルーアン、アンリ4世校などのリセで65歳まで教育に携る。1951年歿。ルーアン時代に「ラ・デペーシュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが、彼のプロポ(語録)形式の初めである。アランの人と著書については、アンドレ・モーロワの『アラン』(みすず書房)に詳しい。邦訳されたものとして、『定義集』(森有正訳、1988)、『デカルト』(桑原武夫・野田又夫共訳、1999、いずれもみすず書房)などがある。


山崎庸一郎(やまさき・よういちろう)訳
1929年生。1953年東京大学文学部仏文科卒業。2000年3月まで学習院大学文学部教授。著書『テイヤール・ド・シャルダン』(講談社)、『「星の王子さま」のひと』(新潮文庫)、『星の王子さまの秘密』(彌生書房)、『愛のファンタスム――アラン・フルニエ試論』(踏青社)、『星の王子さまのはるかな旅』(求龍堂)ほか。訳書 ジョルジュ・ベルナノス『悪魔の陽のもとに』(春秋社)、『サン = テグジュペリ・コレクション』(全7冊、みすず書房)、サン = テグジュペリ『城砦1・2・3』(みすず書房)、ポール・クローデル『眼は聴く』(みすず書房)、シモーヌ・ヴェーユ『カイエ 1』(共訳、みすず書房)ほか。

内容説明

デカルト、モンテーニュの精神的息子として―疑い、否定する自由さの上にはじめて築かれる受容と確認、そして判断。日々しるされた思考の軌跡。1925‐1936の全130篇を収録。

目次

使徒ペテロ
徒弟制
眠ること
芸術家と職人芸
団結は力をつくり出す…
忠実
プラトンの袋
意志の鍛錬
理性
祈願〔ほか〕

著者等紹介

アラン[アラン][Alain]
1868‐1951。本名、Emile Auguste Chartier。ノルマンディーに生れ、ミシュレのリセ時代に哲学者J.ラニョーの講義を通して、スピノザ、プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル等を学ぶ。エコール・ノルマル卒業後ルーアン、アンリ4世校等のリセで65歳まで教育に携る。ルーアン時代に「ラ・デページュ・ド・ルーアン」紙に「日曜日のプロポ」を書きはじめたのが彼のプロポ(語録)形式の初めである

山崎庸一郎[ヤマザキヨウイチロウ]
1929年生。1953年東京大学文学部仏文科卒業。2000年3月まで学習院大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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