出版社内容情報
<心理療法とは何か> を広い視野で語る基本的6論文。ユングの独創的な洞察の原点はここにある。
内容説明
人間の心についてのユングの独創的な洞察は、精神科医ないし心理療法家としての実践の中から生み出された。心理療法は生身の人間に全体として関わるものであり、療法家と依頼者とが全人格をかけて関わり合う作業である。本書は、心理療法上の基本的な問題についてユングが論じたものの中から、とくに重要な6論文を訳者が選んで一書としたものである。狭い意味での心理療法に限らず、世界観や倫理的な問題、また政治と心理療法の関係などのテーマにも目配りがなされている。
目次
1 臨床的心理療法の基本
2 心理療法の目標
3 心理療法と世界観
4 心理学から見た良心
5 分析心理学における善と悪
6 ナチズムと心理療法