出版社内容情報
人の一生を心の旅として捉え、受胎という生の出発点から、人間性の開花、旅の終りへと考察する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
寛生
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【図書館】著作集3−「こころの旅」。手のひらに神谷がポンっと人生の羅針盤を置いてくれ、「これをもって、あなたが自分でしか歩けない心の道を責任をもって進んでいきなさい。絶対大丈夫だから、これがあれば。」と言ってくれたような読了感。〈死への歓待〉をこんなにラディカルに又サラッと著述したものは他にあるだろうか。己の意識を超える〈生〉をこの世に受けてから再び意識を超える〈死〉への道のりにおいて、心は成長し変化しつづけ、「老いに到達する人の業」こそが自らの死後どんなに他者を励ます〈あり方〉になるかと神谷がいう。2014/02/14