出版社内容情報
いままでの経た進化の跡をていねいにたどり、周期表の魅力と威力を浮き彫りにしている。過去だけでなく「今後の進化」も見据ている。
中学校『理科』から専門書まで,化学の本がほぼ例外なく載せている周期表は,完成版と見えるが,人工元素の増加は除いても,完成版と思うのは早計.
ラヴォアジエの33元素表(1787年)も、原子量の順に元素を並べたメンデレーエフの周期表(1869年)も、誕生当時はおそらく完成版と考えられていた.元素を並べる指標が原子番号だとわかったのはわずか100年前で、水素~ウランの92元素がそろったのは1945年.
本書は,いままでの経た進化の跡をていねいにたどり,まず周期表の魅力と威力を浮き彫りにする.また,過去だけでなく「今後の進化」も見据ている.1000種に近い周期表が提案され,いまも提案され続けるからには,今後も変わるとみるのが自然かもしれない.
ものごとを前に進める動力は,常識や定説を疑う心である.定説を鵜呑みにしない人たちが,元素の分類を,そして周期表を進化させてきたといえるであろう.
1 元素
2 周期表あらまし
3 夜明け前-原子量・三つ組み・プラウド
4 見えてきた周期表-1860年代
5 メンデレーエフ-ロシアの鬼才
6 重さから個数へ-物理学の洗礼
7 電子の住み分け-20世紀初めの物理と化学
8 量子力学と周期表-卵?ニワトリ?
9 元素変換-現代の錬金術
10 究極の周期表?
内容説明
ふつうは「量子論の産物」とみる周期表が、じつは量子論の生みの親だった…周期表の曲折を経た進化の跡をていねいにたどり、まずその魅力と威力を浮き彫りにする。
目次
1 元素
2 周期表のあらまし
3 夜明け前―原子量・三つ組み・プラウト
4 見えてきた周期表―1860年代
5 メンデレーエフ―ロシアの鬼才
6 重さから個数へ―物理学の洗礼
7 電子の住み分け―20世紀初めの物理と化学
8 量子力学と周期表―卵?ニワトリ?
9 元素変換―現代の錬金術
10 究極の周期表?
著者等紹介
シェリー,エリック・R.[シェリー,エリックR.] [Scerri,Eric R.]
1953年生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校講師
渡辺正[ワタナベタダシ]
1948年鳥取県生まれ。東京理科大学教授(東京大学名誉教授)。工博。専攻は電気化学、環境科学、化学教育など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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